蝶のみちゆき

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蝶のみちゆき

  • 著者名:高浜寛【著】
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • リイド社(2015/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784845841509

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内容説明

「ごめんね 寂しか思いさせて……大丈夫 そうそう長くは待たせんけん……」
遠く響く三味線に異国の言葉が混じり合う長崎丸山。
絶世の花魁と重い病を抱えた一人の男の過去が、
やがて密やかな“愛と死”の物語を紡ぎ始める……

“世界”がいち早く評価した孤高の俊才・高浜寛が、長崎丸山に生きる遊女の「切なすぎる純愛」を洗練を極めた筆致で描く。国内の漫画家、海外のバンド・デシネ作家、映像作家など、ジャンルや国籍を問わず多くのアーティストたちから熱い注目を集める傑作!!

<世界の巨匠たちが絶賛!!>
今、最も読まれるべき漫画がここにある。知っているようで知らない時代、美しき遊女のお話。なんとも気負いのない絵と語りのうまさが際立つ――心が揺れる。高浜寛の物語表現は描く度に高まってゆく。
(谷口ジロー/フランス芸術文化勲章受章作家)

本作『蝶のみちゆき』の少なからぬ魅力はヒロイン・几帳が湛える穏やかな悲しみにあり、読む者を幕末・明治の遊女の世界へと導く官能と情緒にある。私たちは初期作品からずっと高浜寛の繊細な仕事に注目してきたが、彼女はこの作品により世界的コミック作家の最高峰へ至る新境地を切り拓いたようだ。
(ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテン/アングレーム国際漫画祭大賞・文化庁メディア芸術祭大賞『闇の国々』著者)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いっちゃんず

33
幕末から明治の長崎丸山を舞台にした、花魁・几帳太夫の物語。お気に入りさんの感想でとても読みたくなり、かなり探しまくって購入。リイド社の本だけに劇画っぽいなあとか思いつつ読み始め、やがて物語に引き込まれて一気に読了。几帳の、あまりに深く純粋な愛情。そして、P105の何とも言えぬ表情を始めとする、几帳の美しさ。緻密な遊郭や街並の描写も含めて、漫画作品として完成度がとても高い。作者は何者なのだろう?この感想を読まれている方、書店でこの本を見かけたら、ぜひ表紙だけでも見てみて下さい。2015/04/14

cockroach's garten

15
再読。繊細極まる絵と、儚き物語に歎息と美的感情が、私の内をいりまじる・・・。2016/06/24

kazmimagica

15
連載時から女性の描写に惹かれ、待ちこがれて購入しました。 切なくて、切なくて、そこが好きです。 連載時に比べ、カラー頁が少なくなったのが残念かな。2015/01/31

ちゅうこ

11
作者の地元長崎円山の描写が深く書き込まれて、感動ものです。遊女の姿も美しくて、生活感があっていいです。これぞ、本物の遊郭ものです。フランスのバンド・デシネの影響を受けた作家さんなんですね。書き込みが細かくて、堪能しました。2015/02/02

江藤 はるは

8
憂いを帯びた花 望む 果てる2020/04/29

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