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内容説明
桜にNのマークで知られるハイヤー・タクシー会社日本交通の三代目に就任した川鍋一朗氏だったが、MBAも取得した若社長を待っていたのは多額の負債を抱えた社の現実だった。改革を訴えリストラも断行した川鍋氏が次に考えたのだが、自らがタクシー運転手として勤務してみること。しかし、方向音痴を自認し、接客も不慣れな新人ドライバーに世間の風は甘くなく……。涙あり、笑いありの社長兼新人ドライバーの奮闘記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
40
売上高日本一のハイヤー・タクシー会社の日本交通。慶應義塾を卒業し、アメリカでMBA を取得し、帰国後は経営コンサルティング会社で修行を積み、満を持して、6000人の社員を率いる三代目社長が、1ヶ月新人ドライバーとして東京を走った経験がのせられている一冊です。机上の空論ではなく、現場において色々と学んだ姿が伝わってきました。トラブルに巻き込まれたり、道に迷ったり、様々な人に出会ったりと、読んでいて、非常に面白く感じました。社長の熱い思いも伝わってきましたし、機会があれば日本交通を利用したいなと思いました。2017/07/02
おいしゃん
28
日本交通川鍋社長といえば、若くして社長になり大改革を断行したことで有名であるし、学校の先輩でもあるので親近感あり手に取った。 ビジネス書かと思いきや、なんと彼が1か月間フルに運転手として勤めた記録でビックリ。こういう社長なら、今後日本交通を選んで乗ろうかと思わせる本だった。2022/08/29
ごへいもち
22
一気読み。さすがに社長なので方向音痴の運転手として勤務してもモチベーションが高い。1ヵ月限定だからということもあるかも。名門タクシー会社の三代目で傾きかけていたのを再建。しかもマッキンゼーにいたなんてすごい!、と思ったらマッキンゼーでは低空飛行だったらしくてちょっと安心したw。ちなみにこの本に辿り着いた経路は:動画サイト1位のジャパネットたかたver恋チュンが楽しかった⇒日本交通verも見てみた⇒意外に若くてイケメンの社長に興味を持った⇒ウィキで見たら面白そうな本を書いているのに気づいた2013/10/22
Lwsika
12
普段はあまり読まないジャンル。旦那さんの蔵書から。日本交通の三代目若社長(地理音痴)が新人ドライバーとして1ヶ月現場で働いた際の体験談を業務日誌風に書いている。現場を知るためとはいえ社長自らがドライバーになるとは。面白おかしくも仕事に対する真摯な姿勢に好感が持てた。2017/04/18
りょうちん
5
「日本交通」の創業家3代目社長・川鍋一朗氏がタクシー乗務員として激動する現場を、経営者自らの新人体験を通して描いた異色の日誌。「カンブリア宮殿」にも出演した社長で、ぼくとしては「転職先」の候補としても参考にしながら読みました。自社やタクシー運転手の仕事をアピールする色は濃いと思いながらも、現場の臨場感が感じられてよかったと思う。経営者としても人としても見習うべきところがあり、そのモチベーションと志の高さはすばらしい。会社の立て直しにも手腕を発揮し、新しいアイデアを取り入れている点も好感が持てる社長でした。2014/02/21