内容説明
剣豪に転職? 黒船にスパイ? 服部半蔵ご乱心? これが本物の「忍(しのび)」だ! 史実だから面白い!練達の筆致で描く傑作歴史小説集! 闇から闇へ――のはずが歴史の表舞台に現れた忍者の真実の姿とは!? 「現実の忍者は諜報活動の他にテロ・ゲリラ戦・偸盗のプロであり、その働き振りは決して誇れるものではなく、一般の武士たちは長く彼らを卑賤視し続けました。本書では多少なりとも史料に残る忍者たちをとりあげています。が、色も匂いも無く、闇から闇へ消え去ることを理想としてきた大多数の忍者にとって、名を残すということは決して褒められた行為ではなく、本書に登場する人々はいわば「落第忍者」のうちに入るのではないか、と思っています」――著者「あとがき」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
23
ん~ん、なかなかに面白かったでござる。こういう物語もたまには新鮮かと。史実や資料集めに作者の仕事が大変だったろうなぁと思った次第。『動』の忍者に脚光が浴びがちだが、そもそも『忍』って確かに『静』よね。最後の沢木家当主のインタビュー「いやはや」が私には、微笑ましく思えた。2015/02/15
ren5000
21
あとがきに書かれていたように欧米や漫画などの派手な忍者像とは違うリアル忍者の話でした。活躍は地味ではあるけど史実をもとにした物語ということで現実はこんなもんなんだろうなと妙に納得しました。2015/04/17
ナポリタンに牛乳
12
史料を基にした忍者ものの短編集。地味なプロフェッショナルとして描かれています。技術や能力はそんじょそこらの武士よりは高いのに卑賤視されていた忍者達。技術に正当な対価を支払わない日本の体質は昔からだなと感じます。”できてあたりまえ”なことにお金は払えませんよ~みたいな。お庭番の話は興味深いです。「影の軍団」シリーズで得た知識はかなり間違っていることを今更認識...。2015/01/19
mushoku2006
11
特別に派手なものはなかったけど、 逆にそれがリアルで良かった。 これだけの長い期間の様々な話を集めてきた、 著者のネタの収集能力に感服。2015/02/03
ふぇび
10
これは面白い!タイトル通り忍者について書かれており、室町から江戸時代末期までに歴史の裏側で活躍する甲賀伊賀の忍者たちの等身大の活躍が描かれており、最初は地味な展開だな・・・と思って読んでいましたが、新潟の抜け荷探索、ペリー来航時の探索話、島原の乱話などとても楽しく読み終えました。今まで「定吉七番」シリーズしか読んだことが無かったのですが歴史小説も読んでみようと思います。2015/02/06




