角川選書<br> 宇宙137億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義

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角川選書
宇宙137億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義

  • 著者名:佐藤勝彦【著者】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • KADOKAWA(2015/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047034655

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内容説明

一人の若手科学者はいかにして宇宙論の世界的牽引者となったか。益川敏英、南部陽一郎らノーベル賞学者との出会いから宇宙論最前線まで、インフレーションモデル提唱者・佐藤教授の東大退官記念、最終講義。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

18
退任記念公園を一般向けにサイエンス・ライターの長谷川氏と書き直したということだが、それでもさすがにこれまでの著者の啓蒙的な入門書と比べると内容は高度で難解。といってもそれは一般向けへ限界までわかりやすくしてなおの難解さであって、ビッグバン理論から4つの力の統一理論への試みなど、宇宙論の歩みをたどりながら自然な形で宇宙の歴史や超新星爆発など星の盛衰も扱い、そして研究上の難問を一挙解決する手段として満を持しての著者自身のインフレーション理論による解決と今後の研究の課題など見事に練られた名講義、語りが堪能できる2017/02/12

斑入り山吹

7
おもしろかった!前半まではまだついてこれた (ことにしよう)。だけど、標準模型と大統一理論などの枠組みのはなし、やたらと出てくる粒子の数々、クォーク、レプトン、グルーオン等々、わけが分からん。目で見えないものをあーだのこーだのと、分からない人間から見ると、凄いことをやっているのかやっているのか見分けがつかない。人間原理がおかしかった。宇宙の始まりの話など、宗教論とうっかり勘違いしても仕方ないかもしれない。そういう意味でも観念的。実験するとなると、やたらと壮大になっちゃうしね。宇宙って、おもしろい!2010/12/26

BIN

5
日本の宇宙論第一人者と言える佐藤勝彦先生の退任前の最終講義を一般向けにまとめられたもの。佐藤先生の大学院時代からの研究を交えて、超新星爆発やインフレーション宇宙論など宇宙全般的に丁寧に解説してくれていてわかりやすい。院生時代の中性子星の研究で素粒子物理学を学び、それがインフレーション宇宙論につながっていたとは知りませんでした。そのため素粒子物理学にも結構触れられている。アラン・グースとの争いで焦っていたのはちょっと笑えました。今まで読んできた宇宙論関連の本では一番わかりやすかったかも。2018/02/23

ペカソ・チャルマンチャイ

5
今まで読んだ佐藤先生の本の中で一番難しかった。これでも一般向けなんですね。インフレーション理論のキモである、真空のエネルギーと、宇宙の再加熱が理解できました。2015/08/15

月猫夕霧/いのうえそう

4
インフレーション理論の佐藤勝彦先生が、最終講義として今までの研究を纏めて話したものに、一般向けにするためにいろいろ情報を付加した本です。なるほど宇宙の初期はとても小さかったからそれに素粒子の理論をぶつけてみましたって話からインフレーションやマルチバースが生まれてきたのか。と判った風に書きましたが、量子力学が良く判ってないので、途中話についていけなくなることも多くて。量子力学、さすがにもう一度勉強しなおさないと。2021/11/18

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