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内容説明
本のオモテとウラを知る。
著しい読書、書店離れに加え、電子書籍の規模が広がり、紙の書籍がますます売れなくなる時代。そんな時代にあって、「編集者」兼「著者」兼「出版社経営者」の中川右介氏は、買った本4万冊、作った本・雑誌500冊、書いた本50冊、読んだ本冊数不明、自らを「代表取締役編集長」と呼び、本のオモテとウラに通暁した人物。また、出す本の重版率が高く、書評で取り上げられる割合も極めて高い、まさに本の世界の“グランドスラム”です。そんな著者ゆえに語れる購書術、つまり本の賢い「買い方」を詳述する1冊が本書。
今の時代にあっては、1冊の本が書店、古書店、ブックオフなどの新古書店、さらにネットオークション、電子書籍など買い方にも多様な選択肢があり、価格も実質、一物多価といえる状況です。では、そもそも本の値段とは何か、どう買えばいいのか――。世に読書術の本が数多あるなか、本の買い方を徹底的に思考し、指南する本は、おそらく日本初ではないでしょうか。 全ての本好きに贈る、あるようでなかった究極の本の買い方術です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかやん
24
"読み方"じゃなくて"買い方"というのは面白そうと手に取るも…思ってたのと違う。著者は本を買う理由を{①所有するため②本の作り手や売り手の仕事を評価し支援するため}とし、中でも出版業界の一人として②の主張が前面に出すぎてやや押しつけがましい。一般の読書家さんならまだしも「本は借りるもの、ブックオフ等で安く買うものと考える人は本への愛は薄い(p185)」と業界内の人が言っちゃうのはどうなんでしょう?2017/12/15
navyblue
24
本の買い方とは?導入部、著者の子供の頃からの「本屋」さんとの関わりが懐かしい。私も、近所の本屋さんが定期購読している雑誌を届けてくれていたことを思い出した。読み進めていくと、「本」の流通におけるお金の流れがよく説明されており、著者(翻訳者)と印税、図書館の存在など、興味深いトピックがたくさんある。本を買うのは、大きく二つの理由からであり、①本を所有するため ②本の作り手(著者、出版社、印刷会社等)と売り手(書店、取次等)の仕事を評価し、これを支持し支援するためだということなのだという著者の主張に納得。 2017/09/03
よっち
23
編集者であり著者であり出版社を経営する著者が本の買い方を詳述した1冊。メインテーマは著者が相当買っていて(買った本4万冊)読まれているんだろうなとは感じましたが、紹介しているのは特に先進的な本の買い方というわけではなく、欲しい本の種類によって仕える書店を使い分ける手法がメインで好みが分かれそうです。むしろ出版社も経営する著者ならではの視点から語られる出版論の方は一家言あって、業界の人からすると特に目新しいものではないですが、出版社の考え方や出版社が様々な値段を決める要因などを知る一助になると思いました。 2015/02/15
謙信公
21
積読1万8千冊を目前に控える身で今さらの買い方指南書。改めて「蔵書家」を自認。そう、読まない本が多すぎる(いつかは読むと思っている)。本に関わり大な著者は、図書館や新古書店利用者は本への愛情が薄い、と言い切る。出版コストや読書離れによる本を応援する意味でも新刊本を、という主張だ。欲しいと思った本は手元に置いておきたい派だが、金銭面とすぐ読むものでなければやはりブックオフにお世話になってしまう。店頭で発見すると、これが読みたかったという感動。これも本への愛着だろうか。余談だが、躊躇なく「中一時代」を選んだ。2019/11/25
緋莢
15
書店の数は激減しているが、コンビニ、ネット書店、新古書店と「本を買う店」は種類も場所も激増している。「電子書籍」というものまで出現した中 どのように「本を買う」のが、自分にとって、そして、出版界にとっていいのか。半世紀にわたり、本を買い続けた経験に、出版社の経営者でもあり 著者という立場も加えて書いた「本の買い方」本。2015/11/14
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