内容説明
天才青年の暴言は世界一甘い口説き文句!?
新米王宮呪い師になったエレインを待っていたのは、天才・変人・無表情で有名な青年ラキスヴァデリの補佐という任務。性格は最悪だけれど呪い師としては超一流のラキス。出世のためにエレインはラキスの世話係として奮闘するが、いつか彼を踏み台にしようと決意している。けれどもラキスは「僕を追い抜くなんて絶対無理だよ。エレインは抜けていて、かわいいね」と暴言気味の言葉を吐きながら、頭を撫でてきたり抱き上げてきたりと、エレインの感情を逆なでしてくる。「やっぱりラキスなんか大嫌いだ」と思うエレインだったが、なぜか最近、彼の言葉が甘い口説き文句に聞こえて動揺するように…。
そんな頃、王宮に謎の蛇が出没、人々を襲いはじめる。蛇にかまれた者は「愛する人の記憶」を失う呪詛にかかってしまうらしい。エレインは勝手な行動をするラキスに反発、自分ひとりで事件を探ろうとするが!?
傍迷惑なほどピュアなふたりの、すれ違いラブロマンス!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
58
好きの反対は嫌い。嫌いの反対は好き。愛しているの反対は憎い?憎いの反対は愛している?世界を愛し尽くした先輩男子と、世界を憎みつくした後輩女子のとんでもない勘違いなラブコメでした。そうじゃなくて、先輩はあなたがいるから世界が愛しいのであって、あなたは別に世界をもう憎んではいないでしょ?と思いつつ。宮野さんにしては全く黒くなくて白いです。むしろ薄ピンクです!と思ってたけど、途中でエレインがちょっとずるけた所がいかにも宮野さんらしくて安心しました。だけど、もう少しやっぱりヤンデレしているヒロインの方が好きです。2015/05/17
ぐっち
22
今まで読んだ宮野ヒロインより、トゲ少なめのエレインと、無表情かと思いきやヒロイン溺愛のラキスのコンビ、ごちそうさまでした!ストーリーも意外な展開で面白かったです。2015/02/07
ぐっち
17
再読。先輩の溺愛にヒロインが鈍いのがかわいい。あと、妹に会いに行くエピソードも好きです。トゲがありすぎてもなさ過ぎても続編は難しいのかなあ。2015/05/09
のんたん
12
ラキス先輩の分かりづらい言葉や態度にエレインの鈍感さが相俟って、恋愛面はすご〜く鈍い亀の歩みのような展開だけど、二人のやり取りやラキス先輩の言動が楽しかった(*^^*)2人は、もしかしてずーっとこのままなんかなぁと若干危惧してるわ(^^;;2015/06/09
ばにー
12
この作家さんにしては明るいお話しでした。ヒーロー少しずれているけど、それに対抗できるヒロインは突き進む頑張りやさん。ただせっかくのキャラや設定が面白いのにこれ読み切りですか?うーーんもったいない、第三王子が班長なんだから王宮や後継者問題とかゴタゴタ起こせるのに…それにラキスの目や王宮呪い師についても一冊におさめるにはキュッとしちゃった感じ。続編だして2人のラブが上がって行くところをぜひ読みたい。2015/04/06