内容説明
プロジェクト・クオリディア始動――!! 底辺高校生・久佐丘晴磨(くさおかはるま)と、天使のような後輩・千種夜羽(ちぐさゆう)。同じ階層にいられるはずのなかった二人は、とある偶然をきっかけに接近してしまう。 異常気象、異常現象、異常行動……少しずつ歯車が狂いだしていく二人の日常と奇妙な都市伝説。 曰く「ランダム十字路」――真夜中、突き当たった丁字路で誤った道を選ぶと、二度と帰ってこられない。 行方不明の女子をなりゆきで一緒に追うなか、晴磨と夜羽の思惑は大きくすれ違い……!? レーベルを越えて広がる新世代プロジェクト第一弾！ これはふたつの視点から紡がれる、終わりゆく世界とめくるめく青春の物語――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
66
底辺高校生・久佐丘晴磨と（外見だけは）天使のような後輩・千種夜羽。出会うはずのない二人が、とある事件をきっかけに出会ってしまう物語。渡航とさがら総、気になる二人の作家さんが一人ずつパートを担当しそれぞれの視点から紡がれていくお話は、キャラとして好みが分かれそうな夜羽の思考がとにかくぶっ飛んでいて、びっくりするくらい噛み合わないままの二人の会話に苦笑いしましたが、それでも何だかんだで近づいていく彼と彼女の距離感の変化が割と好みだったので続きが楽しみです。著者の二人の間柄も意外とこんな感じなんですかね（苦笑）2015/01/22
異世界西郷さん
63
私も散々ラノベを読んできましたが、ここまでガチクズのヒロインを見たことがありません。彼女は自分のことを聖ヨハネくらいに思っているようですが、はっきり言ってヨハネスブルクくらい酷い女です。でも、そんなヒロインも渡航とさがら総の手にかかると途端に面白くなってしまうのだから不思議なものです。主人公のパートを渡航が、ヒロインのパートをさがら総が書いているのでしょうが本当に巧い配分だと思います。最後はサイコホラーとして見れば続刊、ラブコメとして見れば完結というような終わり方でしたね。個人的には続刊期待です。2015/03/07
まりも
59
ぼっちクズな主人公と闇金サイコパスクズ女なヒロインそれぞれの視点で進んでいく作品。わたりんらしいキャラクターとさがらさんらしいSFっぽい感じが良いですね。終始かみ合わない会話、クズすぎるヒロインと癖は強いけど青春作品のポイントはちゃんと押さえてる辺り流石はベテラン作家さんです。ぼっちのわたりん、変態のさがら二人の強みが混ざり合い出来た珍味的作品と言えるでしょう。間にあったニュースの意味、放置されたままの十字路の謎と色々気になる事は多いし次巻も期待してます。2015/01/24
Yobata
56
友達もいない高校生久佐丘晴磨は、養護教諭でもあり姉でもある雨音に頼まれ屋上の掃除に向かうと一人の女子生徒と出会う。面倒そうな空気を察知した晴磨はその場を濁し逃げ出すも彼女は実は…。ぼっちクズと闇金サイコクズの青春モノ。渡航先生のぼっち概念にさがら総先生の突き抜け変態度がどちらもしっかり出てて絶妙に混じり合ってる作品になってたなwぼっちな男子高校生の久佐丘晴磨はぼっちスキルといい屁理屈といいほぼ八幡wそしてヒロインである容姿端麗な千種夜羽は、まさかの学生内で闇金やって笑顔で脅迫当たり前のサイコ女w→2015/01/23
晦夢
45
さがら総と渡航の新プロジェクトの第一弾。キャラが強すぎる。晴磨は八幡系なクズぼっち。ヒロインの夜羽がこれまたサイコパス闇金女ってどうよ。晴磨視点を渡航、夜羽視点をさがら総で展開されていく。主な原因は夜羽の思考な気がする勘違いで話は進んでいく。基本的に渡航、さがら総の文章が好きなら楽しめる。晴磨が助けに入るところ好きなんだけど、クズすぎてむしろ清々しいまでである。あとすべてを吹き飛ばす夜羽は流石としか。最後のは卑怯だよな、全て綺麗に収まった気がするから。都市伝説はまだまだこれからな感じなので次巻も楽しみ。2015/01/24
