講談社学術文庫<br> 京都の平熱 哲学者の都市案内

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講談社学術文庫
京都の平熱 哲学者の都市案内

  • 著者名:鷲田清一【著】
  • 価格 ¥972(本体¥900)
  • 講談社(2015/02発売)
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内容説明

古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子になり都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。(講談社学術文庫)

目次

人生がぜんぶあった──きょうと206番
東へ
 京都駅に降り立つ  ラーメン文化  べた焼  山本まんぼ  味の味  七条内浜
北へ
 清水の坂  京都は「古都」か?  安井  高台寺塔頭──奇人たちの宿  あらためて奇人伝説について  「普通」が消えたまち  石塀小路から下河原通へ  都市はいま空襲を受けている  祇園今昔  襞のある街  折り重なる時間  祇園新橋  振りと舞い──南座  壹錢洋食  間接性の美学  人工の美学  そして、ピグマリオンの美学  しっぽくとあんかけとにしんそば  うどんの佇まい  鱧おとしと鯖寿司の悲しみ  祇園をさらにうろちょろ  新門前をぬけて古川町へ  三条  京都の「口」  手切れ金のおかげで──岡崎  大きな隙間のあった時代  学生に甘い町──東一条から百万遍へ  見て見ぬふりをするのではなく──出町へ寄り道  「おもろい」の一言  さてん──孤独になれる場所  さてんが消える……  エーデンの東
西へ
 下鴨──ここにも奇人伝説が  京都人のきわもの好き、新しもん好き  リミットの明晰さ  「着倒れ」のほんとうのこころ  青虫から成虫へ  「十五の春は泣かせない」  北山通  加茂街道からの眺め  賀茂の「お野菜」──「お」と「さん」  ものには旬というものが……  都の中心にある鄙  碁盤の目  むかし烏丸車庫があったところ  ちょっと脚を伸ばすだけで……  自治都市  虚都  元祖と本家──今宮のあぶり餅
南へ
 京の縦軸  生活世界の神仏たち  阿亀  上七軒界隈  西陣の夜  精密工業──技術のまち、西陣  しまつの文化──使いまわし  きものの文化  「京もの」の傲り  粋ということ  西陣京極  たそがれの映画館  古のターミナル  天使突抜  子どもが勝手に育つ場所──六条商店街  西本願寺と島原界隈──都市の聖と性
終着駅へ
 旅の終わり  京都だけの問題ではない  タクシーで寺社めぐり?  「京都も汚のなりましたなあ」  古い町家と洋館の歴史は同じ  「京都らしさ」という言説  固定観念  外からの京都再生提案にもつかず離れず  京都の得意わざ?  都市の条件──世界が口を空けているところ  終点
あとがき