内容説明
沢田はある大手興信所専属のフリーの調査員だ。尾行が得意なことから業界では“尾行屋さん”と呼ばれている。家賃が安く、日当りがいいので、いまだにアパートの一間を借りて住んでいる。ある日曜日、沢田が部屋にいると、鏡の反射した光線が目に入った。光源は近所のマンションの一室だった。その後、その部屋に住む美人OLが殺害された――。あの光線は何らかの意味があるのか? 被害者の男関係は!? 事件は意外な方向へ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しわじい
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・神の光源 ・死導標 ・垂直の憎悪 ・初夜の陰画 ・闇の欠陥 ・厄除け社員 ・病蝕会社 この7作品の中では「死導標」が一番おもしろかった。時代は関係なく今読んでもまったく問題ない。失明させてしまったカメラマンと結婚する帽子デザイナー。やがて失明したカメラマンの目の代わりになってすばらしい写真を撮る。物語はそれが中心ではなく、その前後に意表をついた展開がとてもおもしろい。2017/01/23
しわじい
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101p 収入は彼の“前身”の五分の一ほどになってしまったが、物価の安いこの土地では十分だった。名誉欲も物欲も、きれいさっぱり消えてしまった。人間はなぜそんな虚しく実体のないものを得るために、お話にならない緊張とハードワークを自らに強い、自分の人生で最も貴重な実質を摩耗してしまうのか?この土地に移り住んでから、そんな虚しいものと格闘して失った前半生が惜しくてならない。2012/08/10
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