角川書店単行本<br> 世界で最初の音

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角川書店単行本
世界で最初の音

  • 著者名:白川道【著者】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • KADOKAWA(2015/03発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048738347

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内容説明

41歳の桜井達也は鎌倉のカフェのオーナー。以前は違法のノミ屋と金融業を営み数億の金を手にして足を洗っていた。ある日、上京した際、チェロのレッスン帰りの女性・衣公子がひき逃げに合う現場に遭遇。達也がすぐさま彼女を病院に運び大事には至らなかった。実は衣公子の父は現役大物政治家。警察は達也を表彰しようとするが拒否され、さらに達也が関係していた暴力団員の落合が行方不明になっていることから、敏腕刑事の押田が調べはじめる。衣公子が達也の店にお礼を言いに来た。境遇の差を超え、ふたりは惹かれあっていく。だが、衣公子は愛人の娘で認知もされておらず、達也にも少年時代に犯した大きな罪という秘密があった。やがて押田の捜査は進み、落合の失踪に親友の矢田が関係している疑いも生まれてくる。己の消せない過去、親友への思い、そして衣公子への愛。達也は、衣公子の奏でるチェロを聴きながら究極の選択を迫られる――。

三浦友和氏、感動&絶賛!

「全編に無償の心が溢れている。これを映像で表現するのは至難の業だ。だからこそか、挑戦したくなった」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

108
いつもの白川節ハードボイルド。死んじゃったんだよね、白川さん。改めて合掌すると共に、もうすぐ亡くなって1年が経とうとしていることにも哀しみ募る。内容というよりもその哀しみを背負いながらの読了。僕は彼のハードボイルドが好きだった。ハードボイルドは好きなジャンルだが、オトコの無骨のみならず、可愛さも薫らせ、純を剥き出しにしていく男達を見るのが好きだった。作中にも出てくるが、コンプレックスを感じ、自らが自らに制約を科して孤独に戦う姿。白川先生、ありがとうございました。2016/01/21

おいしゃん

92
一言で言えば「優しいハードボイルド」か。行きつけにしている、小さな珈琲屋のマスターお勧めの一冊。普段ハードボイルドを読まない自分も、すんなり入れた。レビューにはじめ、ストーリーをつらつら書いてみたものの、陳腐で、良さが全く伝わらないので、全部消した。言えるのは一言、美しすぎるラストのために、534ページ読み進めて欲しい、ということ。クラシックが似合うハードボイルドなんて、そうそうないと思う。読み終えて暫くした今も、漆黒の闇に、世界で最初の音は鳴り止むことはない。2015/07/20

ナミのママ

54
裏社会を生き抜いてきて過去に秘密を抱える達也が、大物政治家の娘・衣公子と出会ったところから始まる罪と純愛の物語…ハードボイルドに出てくる男というのは、どうして心をとりこにするのでしょうね。見た目のスマートさに隠された、心のあたたかさと、男らしさ。主人公の格好良さだけで、内容に目がいかなくなりそうでした。ストーリーは王道的な展開で、スピード感があります。最後までどっちに転ぶのか、悲しい結末になってしまうのかと、目が離せずでした。2015/02/01

ミーコ

52
白川さん初めて読んだ「終着駅」で魅了され「天国への階段」や「最も遠い銀河」など感動作が多いので、期待してたのですが・・・ これはイマイチだった様な。。面白くは有るのですが、設定に違和感を感じハマれないまま終わってしまいました。もう、泣けるハードボイルドを読めないのが残念です。2015/11/07

山田太郎

51
お金持ってて女にもてるしとうらやましいことこの上ないので、読んでて気持ちいいというか。あんまりこの手のハードボイルドって少ないので、たいへん好きな作家さんです。2015/02/18

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