最貧困シングルマザー

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最貧困シングルマザー

  • 著者名:鈴木大介【著者】
  • 価格 ¥569(本体¥518)
  • 朝日新聞出版(2015/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022618160

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内容説明

『最貧困女子』が話題の著者による問題作!!

いまや働く単身女性の3人に1人が貧困といわれる日本。虐待、DV、うつの末、貧困の蟻地獄に堕ち、出会い系サイトで売春するシングルマザーの実態に迫った、衝撃のルポルタージュ。途方もない孤独感と絶望感の中で、母親たちは出会い系に「救い」を求めていた――!

「格差の中間にいるあたしたちが、彼女たちを知らなきゃと思う。明日は我が身かもしれないのだし」――(室井佑月さん)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

304
ここに出てくる「シングルマザーたち」の私なりに気づいた共通点を挙げてみる。⚫︎親から貧困の連鎖を受け継いでいる⚫︎親との関係が希薄⚫︎学歴・職歴ないないづくし⚫︎軽い知的障害(推定)・精神障害(うつ)・コミュ障あり、よって公的援助へのアクセスが乏しい...なにを描いても上から目線になってしまいそうだし、これがベスト!という解決方法も浮かばない。高校まで義務教育・全入にする、というのはどうだろうか。学力だけでなく、職業指導を含めた社会常識を授けられるのでは。本文よりも、室井さんのあとがきがよかった。2017/08/07

nyaoko

86
私自身、シングルマザーに育てられた子供です。うちの母も同じく、親戚との関係は希薄、低学歴、低収入、養育費0円、無資格の中で食べる為に必死に働いていた。母が言うにはシングルマザーを取り巻く環境や、行政の支援は今も昔もあまり変わってないと言う。子供を育てる為に風俗に身を置くしかない母親達を「自己責任」だけで放任しては、何も解決しない。そもそも、養育費を払わない無責任な男達からは強制的に徴収すればいいのにと思う。そして、貧困から抜け出すには教育が絶対に必要。高校まで義務教育にするだけでも効果は期待できるのでは…2018/08/11

choco

56
鈴木さんの作品を読むと、どっと疲れる。気持ちが重たくなり闇の中でもがく姿が浮かんで見えるようだ。これほどの取材を重ね沢山のシングルマザーに手を差し伸べてきた鈴木さん。貴方は本当に素晴らしい。結局は、彼女達が動かないと始まらないんです。だけど動けずもがき苦しんでいる。「助けて!」と言える勇気は育ってきた環境が支えるものかもしれない。余りにも恵まれない環境で育ってきた人々が負の連鎖を断ち切るには…何が必要なのか。解説の室井さんに胸あつくなる。2016/01/28

壱萬弐仟縁

46
■仕事ない、給料安い(58頁~)。東北地方のシングルマザーは時給750円。工場内軽作業。頑張っても10万円に満たないという。著者にとって、母子家庭をキーワードに取材することは、失望の連続という。差別を恐れ、疲弊していた。狭量、無理解のネット上のコメントとのこと。著者の問いは、なぜシングルマザーへの支援が、将来社会を担う子どもへの支援なのに、批判や差別の対象になるのか、という点(176頁)。コメントする人も実は、不遇なのかと勘ぐってしまうが、単なる金持ちのコメントなら不愉快。2016/02/19

ミユ

46
前回読んだ「最貧困女子」のルポに出てきた人と仮名は違っても同じ人だな、と言う方々が登場していた。シングルマザーに対する世間の勝手な美化と厳しい目があり本来なら生活保護を受けてしかるべき人たちが受けられない現実に何とも言えない気持ちにさせられる。反面、不正受給を堂々としている女性も登場。いや、たくましいと言えばたくましいのだろうけど、こういう方がいるから本来受けるべき人たちが受け入れられなくなるんじゃないかなぁと言う気もする。2015/05/01

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