内容説明
アイドルを自覚して演じた松田聖子と、唯一無二のアーティスト・中森明菜。二人は相反する思想と戦略で、80年代消費社会を代表するアイドルとなった。商業主義をシビアに貫くレコード会社や芸能プロの思惑が蠢く芸能界で、彼女たちはいかにして生き延びたのか? 彼女たちの個性に触発されて当時最前線にあった作詞家・作曲家たちが生み出した作品たちを論じ、歌番組全盛時代を駆け抜けた二人の歌姫のドラマを描く。2007年に出版された幻冬舎新書「松田聖子と中森明菜」に、1985年以降を大幅加筆した増補版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miho
5
松田聖子が大好きなのだが、その理由①楽曲とくに歌詞が良い②声が良く映像を喚起させる力がある③大っぴらにディスっても許される感じ。③が特に重要で、これだけある意味全国民から信頼を置かれているアイドルは彼女以降現れてないのではないかと思う。2016/07/16
華形 満
5
今ではAKBに代表される様に何人か束にならないとアイドルというカテゴリーでの生存競争に勝てない時代、80年代はこの二人に代表される様に個人の「個」で勝負していたのだなぁと感慨ひとしお。私は当時でも八神純子やYMOなど時代を先取りしたアーティストに傾倒していたのでアイドルには全く無興味のひねくれた若者であったが今にして思えばアイドル豊作の良き時代であった。一見中立なルポルタージュの様な構成だが、やや作者の主観に偏っている部分も見られ実際はどうだったのか?だが一つの文化として真面目に向き合っており面白かった。2014/12/21
Gen Kato
4
聖子派でも明菜派でもなかった(あえていえばジュリー派でしたな)のに、ページを繰りだしたら一気読み。そして今、聖子と明菜が聴きたくてたまらない。80年代の「歌謡曲」って最高に豊かだったのだ。当時は気づかなかったなあ…2016/11/23
イースクラ
3
読み終わって顔上げた時「あれ?ここ…実家じゃない…」と思うほど頭の中が80年代になってた。「涙」が飾りじゃない人も「涙」がダイヤモンドであり、糸でつなげは真珠の首飾りの人も楽しめるアイドル革命歴史書。2023/04/22
mikimikimini
3
80年代を生きた人が同時代史として懐かしく思い出し、この時代を知らない人が歴史として面白がってくれることを目指した、と「あとがき」にありましたが、私は後者として楽しみました。当時の流行が全く分からないので、「?」な部分も多かったけど、へぇそうなんだ〜と思いながら読みました。2016/01/24
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