ダナスの幻影

著者名：吉川英梨【著者】

朝日新聞出版（2015/02発売）

• ISBN：9784022512444

内容説明

目黒の高級住宅地に住む主婦の玲花。高給取りの夫と可愛い子供に囲まれ、“ミセス・パーフェクト”の称号を持つ彼女だったが、高校時代の同級生の死をきっかけに、その完ぺきだった日常が崩れ始める……。『女性秘匿捜査官・原麻希』シリーズの吉川英梨が贈る、人間の限りない欲望と悪意を描く、新感覚ミステリー！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[らむり]

なんだかイマイチよく分かりませんでした。女同士のどろどろかと思いきや、色んな展開が待ち受けています。恐怖や気持ち悪さを感じるところもありました。

2015/01/03

[わか]

ひええ～なんだかすごい作品を読んでしまったという感じです。切ないにもほどがあるラブストーリー。エリートの夫と、可愛い２人の子供と高級住宅地に住む美貌の怜花。ミス・パーフェクトと言われているのですが、高校時代の元親友のお葬式で担任の辻沢という男教師に再会してからどんどんと堕ちていくことになります。いやー、辻沢のどこがそんなに良かったのでしょうか？女にだらしない印象を受けましたが、そこがかえって執着心に火をつけたのかも。。ご近所トラブルが嫌すぎました。こんな所には絶対住みたくないですね。あー面白かったです。

2015/03/30

[きさらぎ]

驚いた。全体の１／３が性描写と言っても過言じゃない。こういう描写って女性作家の方が過激なんじゃなかろうか。後で調べてみたらこの作家さん、”恋愛小説家”って書いてあった。初めから知っていればそれなりの覚悟で読んだ（まず手にとらないか…）だろうが、ミステリと思い込んでいたので、いくつかの謎がはっきり解決しない結末に、ソンした気分になった。そもそも辻沢の魅力がよくわからない。なんで玲花が辻沢の虜になったのか、そこの説明がないので、その後の展開も現実感が薄い。わからないことだらけでモヤモヤする。

2015/04/06

[papako]

なんともすごい人生だなぁ。あまりの性描写にひいてしまいました。どうしようもない男女の愛憎のもつれは、読んでいると息苦しい。登場人物、みんな、なにかしら病んでいる。ただ、最後にレイカが娘たちを選び、子供を生む決意をしたことだけはほっとしました。ハラマキシリーズの著者だったとは！次は『い』←やっぱり多い。

2015/11/18

[きりん★]

改題された文庫本が発売されたとの事で、元のを読んでみました。吉川さんなので警察ミステリーのイメージでしたが全く違います笑　ルックスも良く高級住宅街に住む玲花。父は警察官僚。高校も有名私立を卒業。文句なしと他人には見えるが裏の顔があった。官能小説なの？と思うほどほぼエロです😳飽きずして最後まで読ませるのはさすが吉川さんですが、なんちゅう物語やねんという感想ですw

2023/09/24