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内容説明
「老後の二人暮しは苦痛ではないか…」。将来を見据えたとき、たとえ長年連れ添った夫婦でも、そんな不安を抱くに違いない。そんな方々に贈りたいのが、老夫婦の日常を妻の目線から綴った本書である。夫は作家の半藤一利氏、妻は夏目漱石の孫でエッセイストの半藤末利子氏。84歳と79歳の二人きりの生活は、寄る年波で、怪我、病気、物忘れに見舞われる。それだけでなく、ふりかかる様々な難事に翻弄され……。野良猫の親子に、自宅に居座わられる。酔っ払った夫が、自宅前で転倒! 「おばあさーん」と近所の子供に大声で呼ばれて……。それでも、ズッコケ夫婦は今日も奮闘努力。思わずニヤリ、時にホロリとさせられる著者の軽妙で茶目っ気たっぷりの筆致に思わずのめり込む。年を重ねたからこそ、わかる楽しみがある。老後の心配がすーっと消える傑作エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
23
漱石のお孫さんのエッセイで、一編一編が短いので、空いた時間に少しずつ読むことが出来ました。表紙ほどズッコケた内容ではなかったし、飼い猫の話が特に好きでした。2022/11/07
モルク
3
ズッコケ夫婦の奮闘努力を書いてあるのは半分くらいかな。入院記も一般ピープルの部屋とは違い待遇もちがうような…思わずひがんでしまった。2015/06/15
ことり
1
話に出てくる方もご夫婦も雲の上の方々で、あなたの知らない世界でした。2023/09/20
くりちゃん
1
たまたま徹子の部屋に出演なさっている半藤未利子さんを見た後でこの本に巡りあった。ざっくばらんにお話される通りの文章。ご主人とは幼なじみで望まれて結ばれたそうです。この度は酒好きの武勇伝まみれのご主人とは随分違った感じでした。作家さんとは締め切りに追われ生涯勤務している様子はきつそうです。交流のある方も知識人で普通の老後とはなかなか我々とは距離のあるようでした。2022/07/05
jack
0
漱石先生にも、「市井の家族」、そして、漱石先生自身も。☆5.02015/04/13