内容説明
本はエサ。本がなければ生きられない活字中毒者でありながら、父の死に際して本が何の救済にもならなかったことを吐露する筆者。読書の達人たちが真の姿を明かす!
※本書は94年8月、小社より刊行した単行本を改題し、文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
56
中高年以上の感性からみた読書本、視点の違いが面白い。2019/03/31
やまゆ
11
二人の息子さんたちを見ながら、自分の子ども時代を振り返る。自分の父親もそんなふうに私たちのことを見ていたのかもしれないと思うとせつない。2018/05/21
そーいち
10
書評家の北上次郎さんとして活躍されていた目黒孝二さん。本の雑誌社という読書好きのための会社を設立し、尽力されていた。昨年亡くなられたのが本当に惜しまれるのだが数々の書評は残る。この著書は本名名義での読書エッセイ。目黒さんが人生を振り返りながらその時々で感じた想いを本の紹介に合わせて綴る。上手いし愉快になる。また哀愁の気持ちも出てくる。こういうのが良いエッセイなのだと思う。 2024/09/13
takeapple
9
目黒さんが40代の頃のエッセイなのですが、さすが全部ブックガイドになっていて、本の雑誌の新刊めったくたガイドや北上ラジオみたい。「老年について」とか「死について」という章は目黒さんが亡くなって今読むと感慨深いものがある。「病気について」も勿論そうだ。2023/04/19
駄々猫
4
本に関することと、たとえば「夫婦について」など何かについて書かれたエッセイ。その「何か」を解説するのに、適材適所といった内容の本が引き合いに出されて、本紹介のようにもなっている。「本が先生」まさしくそんな感じの作品。解説の嵐山さんが書かれている通り、「上から目線」ではない批評というか感想が好ましい。2009/05/13
-
- 電子書籍
- Retry~再び最強の神仙へ~【タテヨ…
-
- 電子書籍
- 好きなことが天職になる心理学