内容説明
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清水次郎長の敵役として悪者扱いされることの多い黒駒勝蔵の一代記。「清水の次郎長は海道一の大親分で、敵対する勝蔵は極悪邪道の悪党」という図式は真実か。清水の次郎長は汚ねえ! 黒駒の勝蔵の真実の姿は―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさ影
1
清水次郎長の敵役として有名な黒駒勝蔵を破滅型ヒーローとして描く2017/08/21
Peter-John
0
佐高信と高橋敏夫の『藤沢周平と山本周五郎』のおススメ本。 通常は清水次郎長に敵対する悪役の黒駒勝蔵を淡々と乾いた筆致で描いています。 博打うちには喧嘩が付きもの。喧嘩には人殺しが付きもの。人殺しはお上が許しません。となると、逃げなければならないので、旅から旅へと渡り鳥の生活になるというメカニズムがわかります。 それと幕末には博打うちが勤皇の志士になるのですね。それで勝蔵もということになるのですが、勝ってしまうと暇で、金山探しで帰隊が遅れ、脱走兵として斬に処されるのです。不条理です。2019/06/23