講談社学術文庫<br> 日本神話の源流

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講談社学術文庫
日本神話の源流

  • 著者名:吉田敦彦【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2015/02発売)
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  • ISBN:9784061598201

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内容説明

太平洋の海洋文化圏、中国・朝鮮半島の遊牧・農耕文化圏、北方狩猟文化圏と接する日本列島。先史時代より、いくつもの波のように日本に到来した人々がいた。我々のルーツはどこなのか。日本神話は、東南アジア地域ばかりか、印欧語族の古神話と、同一の構造を備えていることも明らかになった。日本神話の起源・系統、その全体構造や宗教的意味を、比較神話学で徹底的に解読する。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

35
戦後の日本史に影響を与えた日本神話の印欧神話影響説は、今となっては様々な批判があるようだ。本書を読む限り、ギリシャ神話やスキタイ神話との類似性は偶然とは思えない。色々と課題はあると思うが、印欧神話説を無視して日本の神話を研究する事は難しいだろう。2022/09/19

樋口佳之

33
古事記つながりで積ん読本解消なのだけど、神話の世界がこれほどインターナショナルなものだなんて考えた事なかったなあ。指摘されれば当然の話なのだけども。2020/06/05

佐倉

10
大地を釣り上げる神話と天逆鉾、釣針神話、オオゲツヒメとハイヌウェレの物語など日本神話と南洋諸島の神話を比較する前半、ギリシャ神話→ナルト叙事詩などイラン系遊牧民神話→檀君神話→日本神話という伝播を三種の神器やデュメジルの三機能説に則って解説する後半とが収録。古い本ではあるが南方系と北方系神話の日本への伝播は近年の遺伝子研究の成果を受けた世界神話学説でも引き継がれている部分。南洋からのハイヌウェレ型(芋と焼畑文化)の伝播説に関して慎重な筆致だがイネ以外の初期農耕が縄文まで遡れる現代ではむしろ説得力のある説。2024/10/27

mattu

6
日本は他の文化を受け入れ、自国の文化に昇華してきているんですね。この流れは、明治、戦後の発展に通じる流れですね。2015/11/06

midorikawa-e

4
日本神話と、ポリネシアや中国南西部、さらには印欧語族系の神話との比較考証。結局、今の時代、神話研究もこういう局面にきているのかと。そういえば以前、古事記の冒頭部分がいかに中国の古典の影響を受けているかという本を読みましが、神話といえどもドメスティックな部分にばかり目を向けていては理解したことにならないということかと。実際、そういう時代を生きてるんですね、私たち。2014/10/06

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