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内容説明
「このままでは危険です」と言われたらどうしますか?介護現場の「声」から見えてくる、何もしない洗濯は、美しい最期
今や「4人に1日が老人」の超高齢社会、世界一の長寿国の日本。
認知症患者は300万人、予備軍は400万人を超えるといわれています。
誰もが、遠からず迎える介護と看取り。
そのとき、家族が直面するのは「このままでは危険です」と言われたとき、どうするか?
特別養護老人ホーム「芦花ホーム」の看護師、介護士、生活相談員、理学療法士、管理栄養士、歯科衛生士などが、
豊富な知識と経験を経てたどり着いた、「平穏死」に向かうための介護と看取りの心得とは。
介護とは、たくさんの選択を迷い続けて、看取りに至るまでのプロセスです。
「する」ことと「しない」ことの選択のヒントを、わかりやすく紹介しています。
平穏死は、美しい最期。
それこそが、家族みんなが後悔しない選択ではないでしょうか。
おもな内容について
◎高齢者の身体機能に「V字回復」はない
◎生きるために、飲まなければならない薬はない
◎胃ろうをつけても誤嚥性肺炎になる事実
◎老人の体をいじめる「水分」と「栄養補給」
◎唾液を出やすくする「健口体操」
◎「救命」が「延命」にすりかわる
◎家族の「情」が本人を苦しめる
◎「何もしない選択」こそ、きれいな最期
◎家族を癒す看取りとは ……など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さと
39
死は恐れるものではなく自然なもの、ならば本人の意思が何より尊重されるべき。どうあってほしいか ではなくどうしてほしいと思っているのか。そのためには日ごろからの会話(生活)がとっても大切。ということはいかに死ぬかはいかに生きるか、まさに生の延長。私たちが対峙してきたのは命ではなく、死への恐怖に過ぎなかったのかも。2014/12/06
ヨハネス
5
図書館で偶然見つけたのですが、こういう(延命治療せず自然死を迎える)ことが多くなってきたようですね。あたしも将来死が見えてきたら書面を身につけておきたいと思いました。<「もし意識なく倒れていたら蘇生治療はせず、かかりつけ医××先生へ連絡してください」>さてそのとき、医者嫌いのあたしに「かかりつけ医」っているんだろうか・・・・??それはともかく、日本人ならみんなこういう本を読んでほしいと思いました。親のためにも、自分のためにも。そして、こういうお医者さまがいる特養ホームで最期を過ごしたいです。2014/11/12
HH2020
3
◎ 多くの人が「チューブにつながれて生かされるのはごめんだ」と思い、多くの家族が「苦しまず穏やかに安らかに最後を迎えさせたい」と思っているにも関わらず、そうならない現実。それを変えようと努力してきたひとたちがいて、少しずつ現状も変化してきている。日頃から家族で「看取り」について会話し、自分たちの意思を確認しておくことが大切だ。父を看取る前に読みたかった本だったが、結果的にはこの本に書かれているとおりに「平穏死」を迎えることができたのは幸せだった。あらためて介護・看護に携わった方々に感謝の気持ちを伝えたい。2014/08/14
紅井流星
2
つい先日85歳の父が他界しました。急性期の病院では1ヶ月が退院の目安のようです。施設に入り延命治療はしませんでした。この本に出会ってよかったですが、延命治療(胃ろう)をすれば、あと2年は生きたかもしれません。どちらにしても、何かしら後悔が残ることが身近な人の死なのかもしてません。2015/03/27
たーぼー
1
何度か石飛先生の書籍を読ませてもらったが、今までの内容も含まれつつまとまっていてとても読みやすかった。自分の家族のこともしっかりと考えていきたい。2024/09/25