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内容説明
映画「きっと、星のせいじゃない。」原作本。ヘイゼルは16歳.甲状腺がんが肺に転移して,酸素ボンベが手放せないまま,もう三年も闘病をつづけている.骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い,互いにひかれあうが…….生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き,死をみつめながら日々を送る若者の生々しい感情をとらえた,傑作青春小説.
目次
目 次
作者まえがき
さよならを待つふたりのために
謝 辞
訳者あとがき
注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
126
最悪だよ。2人の出会う場所が、若いガン患者のためのサークルだなんて。脚が切断されていたり、常に鼻にカニューレを入れていたり、視力を失っていたり…、そんな状態での出会いと恋愛。友情。彼らの口から出る言葉に、自分自身が知らずと持っていた偏見にも気付かされた。ガン患者だからって、勇敢に戦ったとか言われなくていい。治療は寛解でなく、延命。気がふさぐのは、ガン治療の副作用でなく、死の副作用。そして、賽の河原での石積みを考えさせられてしまった。つらいことは多いが、それでも読んでよかったと思う。2020/12/01
masa@レビューお休み中
87
時間は誰にでも平等に訪れる。しかし、それはあくまで、同じ条件であればという前提がつくのではないだろうか。80歳まで生きられる人と、20歳までしか生きられない人を同じ土俵にあげることはできない。時は残酷だ。ガンという病に冒されたオーガスタスとヘイゼルは、まだティーンの少年と少女だ。でも、同年代の友達と同じように生きることはできない。ガンは、体内からなくなることはなく、そこにあり続けるからだ。逃げることすら彼らには許されていない。そんな状況の中でふたりは出会ってしまう。そして、恋に落ちてしまうのだ。2013/11/15
mocha
77
いつも呼吸器につながれているヘイゼルと、骨肉腫で義足のオーガスタス。二人は恋をし、やがて別れの時を迎える。病気だからといって二人はけして特別じゃない。恋をして、悩んで、キラキラと生きている若者たちだ。必要以上に美化したり、悲恋物語にしないところがとても良い。彼らが「生きているあいだにしたことは、がんになったことだけじゃない」のだから。2015/08/25
R
63
若くして癌を患った男女のラブストーリーでした。読み終わると、人生について考えさせられるほど壮大な物語だったように思うけど、描かれていたのはティーンエイジャーの恋愛、愛おしい儚さが素晴らしい。癌を死の副作用のひとつだと思いながら、それを抱えて生きることの辛さ、受け入れようとし、納得したり、できなかったりの葛藤が苦しいのだけども、それが当たり前に存在する生の中にいるということと、切欠にして出会った二人の物語というものが、癌だから、なんていう安直な話にしていないのが秀逸。2019/06/04
月島雫
57
アメリカのティーンエイジャーのガン闘病記もの。よくあるお涙頂戴モノとはまったく違う。従来の作品は病気と闘う健気で可哀想な子に描かれることが多い。でもこの物語の主人公ヘイゼルはまったく逆。常に斜に構えていて自分自身すら辛らつに評価する。印象に残った台詞が「人生で1番辛いことはティーンエイジャーでガンになることではなく自分の子供がティーンエイジャーでガンになること」(意訳)ヘイゼルの強さが私にもほしい。「傷つけられる相手は自分で選びたい」号泣ではないけれど、最後の2行を思い出すと自然と涙が出る。2014/08/28
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