内容説明
米国の世界経済における相対的な重要性が低下している。しかし、日本は国内景気の悪化の原因をもっぱら米国経済に求め、いつものとおり「米国経済が回復すれば、国内景気も自然と持ち直す」といった安易で悠長な景気回復論を展開している。「米国一極集中時代」が終わろうとしているときに、手をこまねいて米国景気の回復を待っているようでは、日本経済はどんどん力を失っていくだろう。「米国依存型の経済構造からの脱却」=「反米経済」を、エコノミスト門倉貴史が鋭く主張する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Saiid al-Halawi
5
2008/9初版。政治的な反米が出てくるのは極わずか。新興国を筆頭に経済や交易の面での対米(ドル)依存度低下の潮流を追うのが主眼。いいタイミングで出た本だなこれ。ヘゲモニーの不在は経済を動かすための政治活動の重要度を増加させるので、TPPなどは包括的なシャープレイ値回復の試みと読むことも出来るかもしれない。2013/05/12
メルセ・ひすい
2
新聞記事の域を出ない。 サブプライムローンの焦げ付き問題が、これから先の米国経済や世界経済にどのような影響を及ぼすかを考察するとともに、「米国一極集中時代」の後に世界経済がどのような姿になっていくのか、その青写真を描く。2008/11/30
草か
2
特に深い話はなく近い将来BRICSなどが今現在の先進国を追い抜くとの事。2008/11/28
takachan
2
今の時期に合った本だったけど、日本はこれからも米国追従で行くんでしょうね。2008/11/10
かりん
2
5:これはいい! 世界経済オンチがやや直った気がする。シャープレイ値など統計の有効活用が◎。上海協力機構。ただ、MEDUSAはどうかと…。2008/10/18
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