PHP新書<br> 徳川秀忠 - 「凡庸な二代目」の功績

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PHP新書
徳川秀忠 - 「凡庸な二代目」の功績

  • 著者名:小和田哲男
  • 価格 ¥640(本体¥582)
  • PHP研究所(2015/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569608594

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内容説明

天下分け目の関ヶ原の戦いに遅れ、二代将軍に就任した直後も政治の実権を握れなかった秀忠。偉大な父・家康と子・家光との狭間でとかく存在感が薄いといわれてきた秀忠は本当に「凡庸な将軍」だったのだろうか?当時まだ健在だった畿内の豊臣方大名を押さえ、江戸支配を確固たるものにしたい家康と秀忠の二元政治。三代将軍家光への円滑な政権交代を視野に入れた有力大名や一門・譜代大名への容赦のない改易と取りつぶし。本書では、幕藩体制260年の礎を築いた秀忠のこのような施策を、丹念な史料検証を通して究明し、律儀で実直なだけではない「二代目」秀忠の実像を描き出す。目次より、秀忠の誕生と二人の兄江戸城をまかされる関ヶ原の戦い家康の将軍任官と秀忠の立場駿府大御所政権と江戸政権家康の死と秀忠独自の施策大御所秀忠と家光。創業者・家康を引き継ぎ、「葵の御紋」を守り抜いた男の真価を再評価する一冊である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみすむ

7
「組織にとって二代目のもつ意味とは何なのかを、徳川秀忠を通して考えてみたい」初代家康、三代家光に比べて凡庸な将軍と見なされがちな二代秀忠の再評価を試みた本。家康が二代目を指名する際、候補は秀忠の他にもいたが、本書は生い立ちや当時の出来事を追いながら、秀忠が家康の後継者となり将軍としての事績を残すまでを描く。‪第一次朝鮮出兵の際には江戸での留守を任され、正月の江戸城で行われる家康の家臣たちの年始の挨拶を受けることになる。このような既成事実の積み重ねが二代目の立場を形成したのではないかと著者は指摘する。‬2018/12/18

月猫夕霧/いのうえそう

6
kindle unlimitedにあったので手に取りました。確かに秀忠は、家康が生きている間は家康の業績、家光が将軍になった後は家光の業績にされて、間の7年分の業績しか評価されてない感じはありますね。ただもう少し長生きして(数えで54で死去)駿河大納言問題を自分で片づけていたら、ここまで家光に手柄を取られることもなかったのでは、とも思います。なお本書は20年ほど前に書かれたこともあって、ちょっと今の通説と違うのではと思う個所もありましたが、秀忠の評価には影響ない箇所なので無問題ですね。2023/09/13

jupiter68

2
小和田先生は秀忠をべた褒めである。本文を読むとその内容が納得できる。確かに家康や家光の功績からすると存在が控えめな感じがするが、秀忠がいたからこそ次の将軍につながっていき、江戸時代が盤石なものとなったのである。本書を読んで秀忠が好きになった。2023/03/12

silk

2
初代将軍家康・三代将軍家光に挟まれた二代将軍秀忠について、その功績を述べる。諸大名の改易は家康にはできず、秀忠の代になってからこそできたもの。徳川幕府の礎を築いたのは、まさに秀忠だろう。関ヶ原の遅参だけでは語れないというのはうなずける。2013/09/03

しお

1
源頼家といい足利義詮といい2代目は影の薄いのが多い。頼家は仕方ないけど。これはそんな秀忠のやった事をまとめており、一代目の家康と三代目の家光の陰に隠れた部分を表ざたにしていて分かりやすかった。2025/04/27

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