戦国の軍隊 - 現代軍事学から見た戦国大名の軍勢

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戦国の軍隊 - 現代軍事学から見た戦国大名の軍勢

  • 著者名:西股総生
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 学研(2015/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784054053045

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内容説明

「信長・秀吉軍は先進的」「いくさは農閑期に行われる」等の通説は本当か? 鉄砲が急速に普及した意外な事実とは? 侍・足軽・雑兵とは何者か? 現代軍事学の視点から戦国大名の軍勢=戦国の軍隊の実態を浮き彫りにする、目からウロコの戦国論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kazi

29
戦国時代の軍隊を実像を現代軍事学の観点から考察した本です。これは、我が意を得たりって感じ。特に、のちに小田原征伐と呼ばれる戦で、「旧態依然とした北条軍に対し、高度に組織された兵站能力を持った豊臣軍が勝利した。」という“通説”は大嘘で、「実際的には豊臣軍も飢えており、現地略奪のためにあちこちに軍隊を散開させている。兵糧不足に苦しんで衰弱していたという記述もある。」という話はかなり面白かったです。遠路遠征する20万の軍勢をしっかり食わせるなんて、そんな高度なロジスティックスは現代でも難しいだろ・・。2021/06/14

こも 零細企業営業

22
武家は正規雇用、足軽、雑兵は非正規雇用は分かりやすかった。豊臣秀吉は非正規雇用から正規雇用へと出世して更にその会社を乗っ取ってしまった人なんだなwそして小田原城攻めの時の食料事情も中々に面白かった。 そして、何故織田軍が強かったかも興味深かった。2020/03/04

roatsu

10
説得力の高い自らの仮説に基づいて諸資料を読み解き、現実に即しつつ時に大胆に踏み込む解釈を交えて往時の軍勢の部隊編成、人員構成、戦術等を詳らかにする大変面白い一冊。事例にとられるのは東国大名、特に北条家だが本書一冊読めばそもそも武家の誕生以来、侍とは何だったのかを始め、戦国の世に至るまでの日本での戦いと社会の変遷を現実味をもって理解ができると思う。P176で言及される侍の基本的価値観は長い時間を経ても意外に変わっていないのではと思ったり。先次大戦の、特に戦闘機乗りの戦記を読めばそう感じることしきり。2016/12/06

スプリント

10
豊臣秀吉の小田原攻めをモチーフに戦国の軍隊の真実を解き明かした本です。 戦の実態を様々な史料を元にこれまでの常識を次々と覆していくのでとてもおもしろかったです。2016/11/06

shiozy

10
長篠の戦い・鉄砲三段撃ちは眉唾。足軽はもともと傭兵。軍団の領主別編成から兵種別編成へ。長槍は突くのではなく上から叩くもの。「現代軍事学から見た戦国大名の軍勢」という視点がありそうでこれまでなかったものだ。なかなか面白い論考だ。2015/03/29

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