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内容説明
少女まんが史に独自の足跡を残しながら1995年に夭逝した著者の、生前に刊行された最後の短編集がついに文庫化。表題作他、「ベンジャミンを追って」「彼女に翼を」「帽子物語」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
neimu
49
久しぶりに読んだ三原さん、相変わらず「こぶし」が効いている。時々読むのに勇気がいる。気合というか、何と言うか。いつも心の奥底で、触れられたくない忘れてしまいたいような、生きていく上で必要かもしれないけれど、正視して見たくないような、そんな思いを掬い取って突き付けてくる、そういう作風だから。独特の絵柄、少しずつ画風は変化してきたけれど、どうしてそんなにキツイ描線で迫って来るのか。昔読んだ時の、思春期後半の胸の痛みを思い出させる作品集。いつだってリアルに人の痛みを再現する才能が、やはり寿命を縮めたのか。2020/03/22
烟々羅
22
短篇ならではのハッピーエンドが、読んで腹が立ったり悲しくなるようでは疲れてるんですね。元気なときに再読して、ほっこりするか較べたい2012/06/05
還暦院erk
16
蔵書再読。初読時より怖かった。表題作は主人公のお母ちゃんのインパクトが凄い!とにかくね、相容れない親子っているんだよ。だからこそ全力母は息苦しい。がさつずぼらぐうたら(@伊藤比呂美)と対極にある主人公は、この後何処に着地するのだろう?「ベンジャミン」…サーニンみたいなまなざしの真っ直ぐ少年が…うわああこれも怖い。ラストから3p目の笑顔とセリフ内容の乖離といったら(ぞぞぞ)。「彼女に翼を」「帽子物語」のコメディタッチの絵はお気に入り。人死には出てきても救いがある感じ。2015/06/07
更紗蝦
10
表題作は、萩尾望都の『イグアナの娘』とテーマが同じ作品で、ストーリーも若干似ている部分がありますが、読後感は全く違います。萩尾望都が描こうとしたものが「呪縛からの解放」であるとしたら、三原順が描こうとしたものは「呪縛そのもの」なのかもしれません。2013/05/14
ずっこっこ
10
三原順だなーとしみじみ思う。表題作のこういう各々の主張がお互いわかり合えない(なおかつ受け容れられない)感じとか。『彼女に翼を』はちょっとテイストの違うブラックさだけどこれはこれで黒くていい。最後がちゃんときれいなオチの話で収まってて楽しめた。2011/10/01
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