- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少女/レディース)
内容説明
「助けに来てくれディー!!」差出人は美食家&空想家で学生時代からの親友、トマス・リブナーだ。更に手紙には「1/4に欠けた月の夜には来ないでくれ」と謎の言葉が…。疑念を抱きつつも彼の経営するレストラン“ムーン・ライティング”に車を飛ばすディー。あえて禁断の月の夜に乗り込んだ彼は、信じがたい友の姿を見ることに…!! 表題作「ムーン・ライティング」その続編「お月様の贈り物」「ウィリアムの伝説」「僕が座っている場所」を完全収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
61
アクアさんのオススメ本で面白く読みました。現在は過去から続くもので血は変容するという印象。意外と文章が多いと感じた。2023/04/06
マリーゴールド
8
「僕がすわっている場所」を再読。このシリーズの前の話に較べると、シリアス度40%増し。笑いは控え目。が、まさにこれこそ三原順の本領。複雑なストーリー展開(はみだしっ子Part19に較べればまだ可愛いものだが)、味のある脇役、練り上げられた会話、そして、ときに胸に突き刺さるセリフの数々。やるせない現実と、ほろ苦い結末。それ故、豚に変身したトマスの行動が、この上なく痛快なんだなあ、と再認識。ところで、10年以上ぶりぐらいの再読なんですが、リッキーの年齢が若いんで愕然としました(笑)2015/01/03
更紗蝦
8
「花とゆめ」掲載時に読んだ時、コメディの部分とシリアスの部分が混然一体となっている作風に混乱した記憶があります。今思うと、そのとき感じた混乱は、『パタリロ!』を初めて読んだ時の感覚に近かったような気がします。2013/03/22
還暦院erk
6
わたしの蔵書。久々の再読精読読了。「文庫収録にあたり、ご遺族の了承のもと作品の一部の語句を改め」たと巻末にあったので、単行本まで再読して検証。悪態罵倒の言い回しがぎょうさん出てきてまぎらわしいが、その語句は別の、意外なものだった(でもまぁ時代の変遷で言い換えも仕方ないと思った)。物語は辛口ファンタジー。瞳に星を抱くキャラが眉間に深くしわを寄せて丁々発止と議論する、理屈と幻想の三原ワールド。中に出てくる「算数の問題」まで思わず眉間にしわ寄せて解いてしまったではないか!ディープに浸らせていただき感謝。合掌。2012/04/18
森下司
4
再読、十五年ぶりくらいか? 改めて完成度の高い物語とキャラクター。トマスは今で言うところの「ツンデレ」なのでは。とにかく、シリアスとユーモアの分量が過不足ない、古臭さなんてまったく感じさせない。再読といっても、思わず二回読み返しました、三原ワールドにどっぷり浸からせていただきました。2012/05/09