みんなバーに帰る

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みんなバーに帰る

  • 著者名:パトリック・デウィット/茂木健
  • 価格 ¥1,731(本体¥1,574)
  • 東京創元社(2015/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488010416

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内容説明

きみはどこまで落ちていくのか?夜ごとハリウッドの場末のバーに集結する、ありとあらゆる種類のダメなひとびと。ウィスキー、テキーラ、ビールにコカインが乱舞する夜が明け、そしてまた夜が訪れる……。渇いた筆致で容赦なく活写する、酒に踊り、酒に溺れる人々の酔態、痴態、狂態。『シスターズ・ブラザーズ』が話題を呼んだ、鬼才パトリック・デウィットの驚嘆のデビュー作。つねに誰かが酔っている、泥酔文学の金字塔!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

120
ロスのバーに集う人々のデフレスパイラル人生が二人称で綴られる。原題Ablutions(禊ぎ、清めの水)。まるで映画を撮るように短いシーンが次々と描かれるが、幕間の繋がりや時間軸の整合性はない。酔いで記憶が分断したカメラ=バーマンの視点を表現したのか。それとも、副題の『長篇小説のためのメモ』として書かれたからなのか。半ばを過ぎてやっと各場面が繋がり始め、物語らしくなっていく。しかし、程よい距離感で酒と付き合う者はほぼ皆無。成功者は一握り。残りは止まり木に沈むか、逃げ出すか……醜悪なのに奇妙に明るい読後感。2016/03/10

Koichiro Minematsu

51
もう全てにおいて場末、場末していて、目を覆いたくなるけど、読んでしまう。2022/09/04

紅はこべ

37
白紙の状態の主人公が様々な出会いや経験を経て成長する物語が教養小説なら、この小説はそれとは正反対の堕落文学と言えるかな。マイナスの状態から更に堕ちてゆく主人公。全然お酒が美味しそうに見えない。2015/05/15

ビイーン

34
主人公が二人称の「君」で呼ばれる小説は斬新で面白いと思う。本書は場末のバーに出入りするアル中やジャンキーたちの醜態を晒し、欲にまみれた浅ましいダメ人間たちをまるごと受け止めている。訳者あとがきに書かれた立川談志師匠の名言が妙に腑に落ちる。本を読んで思った事が一つある。アイリッシュ・ウィスキーのジェムソンってそんなに美味いのか。ちょっと気になるから今度バーに行ったときジェムソンをロックで呑んでみよう。2019/09/15

Panzer Leader

33
これ読んだら深酒してブラックアウト状態になっては色々やらかしてた自分の泥酔時代を思い出した。「酒が人間をダメにするのではない。人間がダメなもんだというのを確認させるために酒が存在する。」ってまさに名言です。今度ジョン・ジェムソン飲んでみようっと。2015/07/31

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