風にもまけず粗茶一服

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風にもまけず粗茶一服

  • 著者名:松村栄子【著】
  • 価格 ¥763(本体¥694)
  • マガジンハウス(2015/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838722198

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内容説明

●内容紹介
小次郎だって武蔵だって、きっとこんなところで人知れず修練したにちがいない。男には、そんな孤独な時間が必要なんだよな。ああ、なんか、今、俺、カッコイイかも。(本文より)
ようやく茶の湯に目覚めた友衛遊馬(19歳)が目指したのは、なぜか比叡山延暦寺の一山〈天鏡院〉。お茶嫌いの住職がいるとも知らず、武家茶道家元後嗣の遊馬はその門をくぐるが…。青年茶人が茶の湯に挑む大傑作青春エンターテインメント。
●著者紹介
松村栄子(まつむら・えいこ)
1961年静岡県生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒業。1990年に『僕はかぐや姫』で海燕新人文学賞、1992年に『至高聖所(アバトーン)』で芥川賞を受賞。主な著書に『あした、旅人の木下で』『生誕』『雨にもまけず粗茶一服』やファンタジー作品『紫の砂漠』『詩人の夢』、エッセイ集『ひよっこ茶人の玉手箱』『京都で読む徒然草』などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

七色一味

59
読破。この表紙は、引く! まぁ、それは置いておくとして…。いい加減、楽な方に流れていく──相変わらずそう自分では思っているものの、やっていることは全く反対。私もそう思っていた遊馬の、行馬に放った言葉が、それまでイイ子の行馬をぐさっと突き刺す。私も、思わずはっとする。そうか、そうだね、遊馬、あんたは(その言葉だけは)確かに正しいよ。あっちこっち大団円に持ち込むあたり、若干詰め込み過ぎだけど、これはこれで仕方ないかな。続編としてまとめるにはどうかと思うし…。ここで終わるのが正解かと。結構なお点前でした。2012/11/08

NOBU

49
なんやねん!?このイケメン君の表紙は?誰のつもりやねん?誰やら知らんイケメン君には悪いけど、全然内容に合うてないやん!何故に前作の表紙を踏襲せえへんのや!? しっかし、物語はええ話やったわ。遊馬が山寺で修行、と言うより生きる為に奮闘することで、余計な逡巡から抜け出して成長する様が小気味良い。私は学生時代弓道をしていたので、弓の鍛練の段も楽しめた。そして、カンナと(おじゃる丸?)幸麿カップルがホンマにええ味やわ。何もかもが都合良く繋がりすぎやけど、カンナを巡る皆の思いやり、何よりも真っ直ぐな彼女に泣けた。2011/07/10

horihori【レビューがたまって追っつかない】

43
「粗茶一服」シリーズ第2弾。弓道、剣道、茶道を伝える坂東巴流の家元の長男、友衛遊馬19歳。弱小流派を継ぐのを厭って家出中の身だったのが、比叡山の“天鏡院"で修業を始める。ようやく茶の湯に目覚めたかと思いきや、そこは一筋縄では行かずとにかく食べることに必死の毎日。一方、弟行馬を巻き込んだ宗家巴流の跡継騒動や、お目付け役カンナの結婚話も新展開。逃げることを止めて、きちんと興味を持って修行に入った遊馬の成長が著しい。2021/06/24

BlueBerry

40
初再読の本です。改めて伏線を拾いながら読むのも楽しい物ですね。2013/10/02

まど

37
続編楽しみに待っていたのでうれしい♪ ご都合主義っぽく小さくまとまっていく感じもしましたが、それ以上に魅力的な人物描写や人間関係が心地よくてやっぱりすごく面白かったです。次作も楽しみ♪楽しいお話が好きな方にオススメシリーズです。2011/01/14

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