内容説明
心理臨床とは、クライエントがセラピストと出会い、自らが抱えている問題と向き合う作業である。二人の人間が出会うことによって、臨床の場では、クライエントだけでなくセラピスト自身も大きな影響を与え、また受けることになる。本書の著者のほとんどは、いったん社会に出て活躍した後に臨床心理学を学び直し、志を立ててセラピストになった人たちで、本書は、これまで語られることのなかった臨床におけるセラピストの人生の影響について語った希有な事例集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうきち
1
KindleUnlimitedで読了。7章については、個人的な見解ですが、今後このような人のカウンセリングは、AIのようなツールが行っていくのではないかと感じております。病気とはいえ、堂々巡り、他人への攻撃性、あまりにもデリケートであること、しかも、それが表面的な言葉のやり取りに起因していることなど、人間が対応するには、負担が大きいのかなと感じました。色々と勉強にはなりましたが、ケースであるため、やはりクライエントそのものを、読者である私が評価してしまう部分があります。それがちょっと難しいところですね。2018/06/17