集英社文庫<br> 野蛮な読書

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集英社文庫
野蛮な読書

  • 著者名:平松洋子【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 集英社(2015/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087452372

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内容説明

【第28回講談社エッセイ賞受賞作】“本の海”めがけてざぶんと飛び込み、泳ぎだす。手にした一冊に始まり、次から次へと思いがけず繋がっていく本の世界。時間や場所を問わず、興味の趣くままに読み進めた全103冊、読書の真髄と快楽を余すことなく綴った一冊。食や暮らしの分野で人気の著者初の読書エッセイ。時を忘れて読む楽しさや幼い頃の記憶を呼び起こし、「読みたい」欲をかきたてる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

72
食のエッセイで有名な平松さんの読書録エッセイです。ただの読書録ではなく日常のことなどを一緒に綴ったエッセイで面白く読みました。様々な分野のことが書かれていますがやはり食べ物に関するものが多いように感じました。楽しい読書録だと思います。2015/01/12

kana

66
読書エッセイは元来、大好物ですが今回も大変素晴らしかったです。本との向き合い方にはいろいろあるけれど、本作に描かれるような本と共にある日々は私の理想で、心惹かれるままに今最も読むべき本と出逢い、美味しいごはんを味わうように身体に染み込ませていく様にうっとり。特に断食をしながら、正岡子規の『墨汁一滴』を読む章なんて、究極の贅沢というか。ジャンル攻めで日記文学、写真集、官能小説と堪能していくのも興味深い。出てくる本全てを読んでみたくなって大変!私もこんなエッセイをいつか書いてみたいものです。2014/12/10

mint-s

61
平松洋子さんの読書エッセイ。新刊ではなく旧刊が紹介されていました。読書の幅広さ、奥深さに驚き、それを伝える巧みな言葉と熱に圧倒されました。第一章の一週間断食合宿には興味津々。温泉付きの宿で読書と歩くことしかする事がないなんて魅力的♪2018/05/28

はたっぴ

61
長時間の通勤を繰り返していると電車での過ごし方が重要になる。スマホでゲーム三昧の人が増えている昨今、読書している人を見ると、お辞儀をして「失礼ですが何を読んでいますか?」と尋ねたくなる。図々しく手元を覗き見る訳にもいかないので、時々この手の本を読んでみるのだが、さすがに朝日・読売新聞の書評委員をつとめただけあって読書欲を刺激される一冊だった。食や暮らしのエッセイが多い著者が、こんなに野蛮な読書をしているとは思わなかった。思わず登録してしまった本が何冊あっただろう?著者が読書に耽溺している姿が思い浮かぶ。2015/11/07

ばう

53
★★★★これは唯の読書案内ではありません。平野さんの日々の暮らし、本に纏わる思い出が綴られている中に自然に読書する風景が組み込まれていてとても良いです。それにしても叶恭子から宇能鴻一郎、正岡子規、太宰までなんと振り幅の広い読書!すごい。読みたい本もまた増えてしまいました。しかし宇能鴻一郎が芥川賞作家とは知らなかった。そして子供の頃から気になっていたけれど、平松さん同様に大した所じゃないだろうなと思っていた明治村に是非行ってみたくなりました。2015/09/17

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