内容説明
「君に手伝ってもらいたいことがある。結婚してほしい」アレックスは自分の耳を疑い、ぽかんとしてフィリップを見た。彼はフランスから来た裕福な旅行客で、彼女はホテルの受付係。数日前の早朝、海辺で突堤の手すりから落ちかけたときに抱きとめてもらったけれど、彼についてはほとんど何も知らない。しかし婚約者に長年騙されていたと知り、傷ついたアレックスは巧みな説得に負け、さらわれるように結婚してしまう。サルコンヌにある豪奢な伯爵家の城で、愛の苦しみを知ることになるとは夢にも思わずに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
強引で多くを語らないヒーローと純粋過ぎて子どもっぽいとも言えるヒロイン。舞台になったフランスのシャトー、美しい広大な土地が広がり、同居する弟夫婦の仲は冷え切り、弟はヒロインに恋をして、美しく冷たい妻はヒーローと何かありそう…。コミックも小説も好き、というのはわたし的に珍しいんですが、どちらも再読することが多いです。2018/08/28
たくあん
1
以前読んだことあったけどどんな話か忘れていたので再読。他の方の感想にもあるように詰め込みすぎで慌ただしく、入りきれないなぁという印象。H/H共に嫌なキャラじゃないし、物語の雰囲気もいい感じ。でも上手くすれ違いを発生させようという試みのせいか、セリフや心情が複雑かつ曖昧に書かれていて読み取るのに苦労する。何度も読んだらもっと理解できるのかも。シャーロット・ラム、面白いんだけどその辺のややこしさのせいで、フィーリングがなんとなく合わないんだよなぁ…。雰囲気は好きなのよ。だけど決してお気に入りにはならない感じ。2025/07/16