[新釈]講孟余話 - 吉田松陰、かく語りき

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[新釈]講孟余話 - 吉田松陰、かく語りき

  • 著者名:吉田松陰/松浦光修
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • PHP研究所(2015/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569823393

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内容説明

幕末の思想家・吉田松陰が獄中教育で行った『孟子』の講読、各章読了後の所感、批評、意見等をまとめたものが『講孟余話』である。本書では、編訳者が現代人にとって重要と思われる文章を選び、わかりやすく現代語訳を加えている。さらに余談を組み込み、語句の理解を深められるよう工夫し、付章として「男子の教え、女子の教え」も加えた。松下村塾教育への発端を感じさせる言葉は、教育者の根本にある人々への「愛」に溢れている。巻末の原文を味わいながら、日本の黎明を導いた「愛と正義」の人・松陰の思想を学ぶ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

茉莉花

27
吉田松陰、かく語りきですがほとんど孟子の言葉を引用して自分なりの言葉で戒めを述べてるのが斬新ですね。この本を読むと吉田松陰が絶賛する程なんだから孟子の本が読みたくなります。人はとても弱い人間です。欲望や恐怖に駆られて無様な姿を曝け出すことがあります。でも、人が見ていなくてもお天道様が見ている、だから天に恥じぬ生き方を常日頃から意識して行動しなければいけないなと思いました。あとはやはり利益を求めない。現社会では利益最優先という考え方ですが誠の心を優先すればおのずと利益も得るという考え方には納得です。2017/02/18

さきん

19
初めてちゃんとした著書を読めた。どちらかというとソクラテスみたいなタイプで文字で残すというよりも講義して聴衆との関係性ややりとりを大事にした思想家だと思う。思想自体、陽明学、朱子学と比べて独自ということは感じにくい。基本、佐幕な立場で富国強兵ということと、武士階級をそのまま維持という考えで、討幕、四民平等と比べては穏健な思想で意外だった。また、陽明学、朱子学の思想通り、道徳を統治者に求める記述が大半であった。2025/02/18

茉莉花

19
吉田松陰、かく語りきです。歴史上の人物として名前だけは知っていましたが、まさかこんなに立派でこんなに沢山の素晴らしいことを言っていたとは、この本を読むまで全く知らなかったです。今回、今の私にぐっと来た言葉は「理より情を大切にする」です。知性ばかりを尊び、理屈だけでものを言ってたらダメ。人の情の世界では愚かであることが正しいということがある。成る程、こうゆうことを説いていたからこそ松陰先生は人から慕われたのかなと思う。他にも良いこといっぱい言ってますがここでは全部紹介出来ないので是非読んで欲しいと思います!2016/06/05

maito/まいと

16
幕末日本の若者に大きな影響を与えた吉田松陰。彼が残した多くの書籍の中で、その本音がたっぷり詰まっている「講孟余話」の現代語版。教育者として、志士としてその魅力的・極端な行動に注目が集まりがちな松蔭だが、その熱さ、激しさ、誠実さが本を飛び出してきて、胸にぶつかってくるかのような文調は、人生が変わるほどのエネルギーがあった。テニクックやスキルではなく、その心根、その信念こそ、状況を動かすために必要なもの、というメッセージは今こそ腹落ちすべき概念だ。解説も書かれていて、本自体も長くないので読みやすいのも魅力。2020/09/01

isao_key

12
始め『講孟箚記』と題して出版されるが、「箚記」が、あたかも針が衣を縫う如くに文章の意義を明確にするという意味に、松陰がまだ達していないと考え後に改題する。原文は安政2年から3年にかけて、長州の野山獄と杉家幽室で幽囚の身であった時に、囚人、親戚などに孟子の講読をして、自身の考えを加え記したものである。『南洲翁遺訓』『留魂記』と同じく、松浦先生が、できる限り私見をおさえた原文に敬意を払った上での超訳をされている。原文全体の分量の10分の1程度ではあるというもの、松陰を貫いている信念、考え方がよく表されている。2016/01/31

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