内容説明
ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。人を好きになって味わう無敵の喜び、迷い、信頼と哀しみ、約束の先にあるもの――。すべての大人に贈る宝石のような恋愛短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
295
『依頼されなければ書かなかったタイプの小説』を中心に24の短編が収録されたこの作品。何を目的に、何を期待して、そして何を見たくて小説を読むのかというそれぞれの読者の思いは異なります。世の中綺麗事だけでは回りません。しかし、現実がそうであるなら”非現実”もしくは”非日常”な小説の世界に、正反対なものを求めたくなる時もあるはずです。そう、この作品はそんな弱ったあなたにの心に寄り添う物語。そう、角田さんの筆の力で心安らかな読後感が保証された物語。角田さんの短編の魅力を再認識した、誰もが前向きになれる作品でした。2021/02/17
yoshida
269
角田光代さんの紡ぎだす文章は、胸の奥を優しく揺さぶる。ショートショートも含めた恋愛短編集。安定して素敵な読後感が楽しめます。今の年代で読めたから、一層そう思えるのかもしれない。どの作品も良いのですが、標題作のリアルさにどきりとしました。若くてちやほやされる時期はすぐに過ぎていく。会社でも新入社員というだけで、ちやほやされる日常。私も社内で平等に接しようと心掛ける毎日。人間の心理を上手く描写してますね。「さいごに咲く花」も面白い。その人の生きざまが花に見える。安定した面白さを持つ傑作。他作も読もう。2015/08/20
ミカママ
247
読み始めはジュエリーを中心にした甘ったるい恋愛小説(しかも苦手な超短編)が続き、げんなり。途中で止めるのも悔しくて、最後まで一気に読んでよかった。なにより表題作がいい。タイトルがすごい。こんなセリフ、好きなオトコに言われてみたいです。この作品集はジュエリーの物語に始まり、ラストまたジュエリーで幕を閉じますが、「離婚指輪」は角田さんらしい着眼。でも次は長編で読みたいです、角田さん。2015/07/20
❁かな❁
188
角田光代さんの作品を読むのは6作目。大人向けのビターな恋愛短編集♪とても良かったです*今までも角田さんの短編集ばかり読んでますが今作も短編集でした。いろんな恋愛が詰まっていて、それぞれのお話を少しずつ少しずつ読みました*読みながらいろんな女性の気持ちになり、切なくなったり、素敵だなと思ったりしました。ジュエリーが関係したお話も多かったです。別れの話や辛い話でも読後感良いです!特に心に残ったのは『最後のキス』『幼い恋』『おまえじゃなきゃだめなんだ』『それぞれのウィーン』『消えない光』。とても良かったです♡2015/04/05
takaC
186
むむ、これを傑作短篇集と呼んで良いんだろうか・・・2017/03/06
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