文春新書<br> イスラーム国の衝撃

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文春新書
イスラーム国の衝撃

  • 著者名:池内恵
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2015/01発売)
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  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166610136

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内容説明

謎の「国家」の正体に迫る

イスラーム国はなぜ不気味なのか? どこが新しいのか? 組織原理、根本思想、資金源、メディア戦略から、その実態を明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

434
2019年4月現在、イスラーム国(IS)はその拠点都市のほとんどを失い、もはやかつてほどの勢力はないが、ISによって生じたものがなくなるわけではない。イスラーム国の出現は、日本を含めた西欧世界はもちろん、イスラームを奉じる諸国、そしてそこにいるムスリムに多大な衝撃を与えた。それは、これまでのパラダイムシフトを根底から揺るがすような"事件"だった。発端はやはり9.11だろう。世界が瞠目したのだから。そして、それはある意味でムジャヒディーンのテロリズムの有効性を証明したがごととき結果を世界にもたらしたのだ。2019/04/10

mitei

418
イスラム国誕生の過程から詳しく書かれていてよく分かった。しかしアメリカはそこまで中東に肩入れして、中東に大きな傷を作った責任は重いなと思う。この本が2016年新書大賞3位だったのは驚き。2015/10/03

遥かなる想い

244
2016年新書大賞第3位。現代を揺るがす イスラーム国の背景、実態を知るには絶好の 良書である。一体今世界で何が起きているのか ..日本人にはわかりにくいイスラーム国を 丁寧に説明してくれるのが素直に嬉しい。 中東の不気味さは宗教的なものなのか、 オレンジ色の囚人服を着せた上での公開処刑は 何を意図したものなのか..「2014年」が意味 するものは何なのか、米国一国支配が 崩れる時 中東で何が起きようとしているのか.. 理解できないでは済まされない現実が今 そこにある、そんな気がする本だった。2016/03/20

文庫フリーク@灯れ松明の火

128
世情に疎い私でも衝撃と怒りを覚えたイスラーム国による、身代金目当ての後藤・湯川、両氏の拘束と殺害2015年。本書によればイスラーム国の前身・「イラクのアル=カーイダ」は2004年の段階で斬首殺人と映像公開を行っている。人質が着用させられるオレンジ色の服は、米国の「対テロ戦争」で捕獲した敵性戦闘員を、戦時捕虜に対する国際法規範、及び犯罪容疑者に対する米国内法の規制(拷問伴う尋問など)を受けないキューバのグアンタナモ基地などに収容した際、用いられたオレンジ色の囚人服を着せることで復讐の意味を持つという。→2015/03/22

Koning

126
イスラム国を名乗るテロ集団の沿革と現状についての認識ということでは著者の意図通りこのタイミングで出す新書らしい良著ってことになると思う。プロパガンダ戦略がイスラームの根本的な所を持ってきてやってることには突っ込みどころ満載だけれどイスラーム法的に突っ込めない状況を作り出したあたりがよく分かる。淡白に見えるほどに冷静に分析しているのでやはりこの問題に関してどうこうする前に一読しておかねばならぬ1冊だと思う。インスパイアは確かに現代ローンウルフ的テロリスト教本だったが、ダービクの存在とその終末論への(続く2015/03/03

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