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内容説明
ボーダフォン買収に続く「光の道論争」、東日本大震災から始まった「自然エネルギーへの挑戦」、スプリント買収による「アメリカ市場への大躍進」といった大舞台の数々で、稀代の経営者・孫正義は、そのとき何を決断し、行動したのか? 衆議院議員からビジネス界に転じ、ソフトバンクの社長室長となった著者が、孫正義と疾駆した8年間3000日にわたる激動の「正史」。
【主な内容】
第1部 携帯事業への参入と「光の道」構想
ケータイ三分の計/大勝負に賭ける/NTTとの対決/「光の道」構想/光の道、公約へ/光の道、通じず
第2部 自然エネルギーへの挑戦
孫正義、「狂」となる/神の意志あり/ユートピアから現実へ
第3部 アメリカ市場への大躍進
アメリカ市場参入の決断/ワシントン大偵察/ワシントンへ「シェルパ」動く/孫正義、都へ行く/世界へ挑む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
53
古本屋で購入。自分が働き始めた頃ぐらいからと同時期の情報通信の歴史の一端を垣間見ることが出来ました。2020/03/08
Kawai Hideki
44
郵政総選挙で挫折した民主党の政治家が、孫正義の参謀としてソフトバンクの経営に参画し、政治の世界で果たせなかった夢をビジネスの世界で果たそうとするお話。光の道構想、アジアスーパーグリッド構想、スプリント買収などを仕掛ける際の孫社長の大局観や、ソフトバンクや孫社長の動きを幕末、漢籍、ローマ帝国史など、ありとあらゆる歴史的事象になぞらえて意味付けるポジショニングの方法などは参考になった。2015/04/28
赤星琢哉
23
犬のお父さんもいろいろ大変だったのだなぁ。スピード感すごい。少し余談系な話が多いなと思ったけど面白かった。2015/02/23
シュラフ
22
"この男から目を離せない"とすれば、それは孫正義であろう。PCソフト卸からブロードバンドへの参入、そしてボーダフォン買収による携帯事業への進出。すべてがまるで先の時代を見てきたかのような行動である。在日ということではあるが、日本社会の許容と成熟ということで孫正義の成功を受け入れたい。この先、孫正義はどこに向かっていくのか。すでにインドへの今後の10年間での1兆円の投資を公言している。この本の通り、通信産業でのビジネスが各国の政治の許認可に大きく左右されることを考えると、インド人社長の後任というのも分かる。2015/08/08
Yunemo
14
特有の誇張はあるにせよ、8年間の参謀生活には、自身の心が揺さぶられます。仕えるトップの決断から行動に移す際、参謀としてどういう役割を果たしたのか。記される現実に身震い。ビジョン、戦略、戦術の構築に関わってきた現実がここにあります。それにしても、時代の先を読む先見性、大風呂敷と言われながらも、それに伴うマイルストーンの設定、解かっていながら現実を打破出来ぬ日常性、胸に響くことばかり。それにしても、後継者問題、あっという間の出来事、自社株買いをしたことにより現実味。スプリント社のV字回復、その手腕に期待して。2015/08/22