内容説明
社会現象化した人物、場所、流行に辛辣な解説を加える現代版「悪魔の辞典」。「B層国家・日本」の現状を理解するために最適の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寺寺山修司
58
保守の哲学者・適菜収のB層シリーズ。B層とは、2005年に自民党が広告会社に作成させた企画書に登場する概念で、「構造改革に肯定的でIQが低い層」「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」で、主婦層・若年層・シルバー層が中心らしい。このB層のBというのがいかにも馬鹿の頭文字らしくてわかりやすい。この人の本はインテリの保守が大衆社会をユーモアを交えて批判するという初期の呉智英の様な知的戯作。本書は辞典形式なのでその戯作っぷりが顕著。橋下徹と安倍晋三を論じた文章は勉強になった。2017/04/08
おだまん
4
いわゆるB層向けなんだろうけど、おちゃらけている場合ではないような。この説についてもう少し読んでみたいと思った。2014/09/23
ダンボー1号
3
適菜さん3冊目の読書。考えにも馴染んできましたが、相変わらずストレス溜まっているようです。今生きてる人には全員ダメだしされるようだし、新しい事にはほぼ反対のスタンスを保守している。 生きる時代間違えたようですね。100年くらい前のA層の中で生きていたらストレスもたまらないでしょう。でもきっとその時代は時代でB層探しだして毒吐いていると思う。橋下さんとテレビ討論する機会はないのかな。2014/12/07
みこ氏
2
私はまさにB層です(笑) 面白かったけど、痛みも感じた2017/05/04
MASANARING
2
これを読んだことで、自分はB層であると自覚できたことが収穫。B層はA層になることを望まず、お気楽なB層を謳歌する。そして、雰囲気になんとなく流されて行くのだろう。そうならないための読書は欠かせない。「B層の危機管理」が大切だと思わせる一冊。2014/10/15