角川ホラー文庫<br> バイロケーション

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角川ホラー文庫
バイロケーション

  • 著者名:法条遥【著者】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • KADOKAWA(2014/09発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043943876

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内容説明

画家を志す忍は、自分と同じ人間が現れる奇妙な事態に遭遇。同じ境遇で悩む人々は、それをバイロケーションと呼んでいた。新たな二重存在を提示した、第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞の新感覚ホラー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

70
「バイロケーションの条件:①オリジナルの記憶を自身が体験した記憶に上書きすることができる。経験値がオリジナルより豊富なため、自分がバイロケーションであることの証明はできない、②出現、消失はランダム、③鏡に映らない、④オリジナルから遠く、離れて出現できない、⑤オリジナルが死ぬと遺体は残るがバイロケーション自体は消える。これらの条件から見分け方を考案し、証明せよ」という問題を突き付けられたような感じでした。自分がオリジナルか、自分が軽蔑する人がオリジナルかどうかでバイロケーションへの評ががらりと変わりますよ。2014/05/28

とくけんちょ

61
自分の偽物、その偽物がオリジナルに迫る、そして、超越していく恐怖。ありがちな設定ではあるものの、最後まで偽物はどこまで人格を有しているのかという点でミステリーものとしても楽しめた。決して、オリジナルにとって変わる訳ではなく、オリジナルを超越していく。それを知ったオリジナルの人格が崩壊していく。じわじわくるホラーもの。2020/04/18

おかむー

47
前日にかなり難解な別の本を読んでたためユルい感じで読んでたので、終盤の種明かしとラストの狂気とせつなさにいい意味でヤラれた。『よくできました』。多少の違和感はありつつもふたつの視点からの描写をそうと気づかなかったのは気をぬいてたからなのか手法がみごとだったのか?こちらがデビュー作だそうだけれど、既読の『リライト』とは仕掛けが違いながらも根底の追い詰められ方やラストで一機に露呈する悪意は共通なのかなという印象だった。映画化の絡みでスピンオフ作品が出るそうだけれど、シリーズ化して陳腐にはしてほしくないなぁ。2013/12/13

Akira

46
★★★☆ もう一人の自分という怪現象に悩まされ殺意まで抱き、なんとかしようとする「会」に集まる人たち。設定は凄く面白かったけど、何せナゾが多すぎる。何も言わない。言えないの一点張りでイライラする主人公忍と読み手の僕。だからと言って忍にはほんの1ミリもシンクロ出来ない(笑)「ちょっと法条さん意地悪すぎるだろ!」と文句言いながらも気になって読み進めた。あーそういうことだったのか!そりゃ言えないよなぁ(笑) 面白かったけど足枷ちょっと甘すぎたし、主人公の忍は好きになれなかったよ2019/09/12

ソラ

43
自分とそっくりの別人がいてというのは気持ち悪いなとつくづく思う。序盤から違和感があるなぁと思ってたらこういうことか。こういう終わり方は納得。2013/08/20

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