内容説明
皇帝の寵姫になるはずが皇帝の弟と夜伽!?
レヴィーリーンはアズーカル帝国の奴隷娘。皇帝の寵姫の女官を務めながら、「いつか見初められてのし上がってやる!」と野望に燃えているガッツあふれる少女。だが皇帝が寵姫の部屋を訪れた際に目立ちすぎてしまい、寵姫にクビにされる。
代わりに派遣されたのは「鳥籠」と呼ばれる宮殿の幽閉所。そこは皇位につかなかった皇子たちが幽閉される場所で、彼らは妻子を持てず宮廷で重要な仕事をすることもできず宮殿の外へ出ることもできない。現在は皇帝の異母弟シャルハードがひとりでそこに住んでいた。
そんな将来のない者の慰みものにされるなんて…!と嫌がるレヴィーリーンだったが、シャルハードは美青年ながら変わり者のオタクで、研究と発明に没頭して慰めに用意された美人たちに見向きもしない。
シャルハードは砂を水に変える実験を繰り返していた。今の水源の水量が数十年のうちに半減すると言われているのだ。シャルハードと皇帝は仲が良く、皇帝は弟の研究を支援していた。
シャルハードはレヴィーリーンを皇太后の女官にするよう皇帝に頼んでおいた、と言うが…!?
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
21
鳥籠に囚われてるのは姫じゃなくて王子様。皇帝に見染められたいと野望むき出しなヒロインが元気で楽しかったです。2016/11/20
葉月たまの
12
シャルハードさんが変態だった! ううん、変人だった! 結局、この話終わるまで、色っぽいこと何もなかったという! 踊り披露したら、何、腹出して踊ってるんだ、と腹、ぐるぐる布巻いて隠しちゃうし! でも、こういうお馬鹿な男の子、好きだよー♪。女の子も何か変な意味でわたしみたいにあざとく図太かった! 純粋なヒロインも好きだけど、こういうお馬鹿なヒロインも好き♪。面白かったー♪。2014/07/27
U
10
脳筋科学バカのわりと純朴系ヒーローとざっくばらんヒロインでとっても楽しいラブコメでした。好きだなーこのノリ。でも何も成せないまま死にたくない、のくだりはせつない。つらくても最後は明るく優しいハッピーエンドですごく素敵な読後感でした。あと地味に錬金ならぬ錬水?の失敗で蝶々が大量に生まれたり綿が出てきたり、の描写が妙におとぎばなしめいて魅力的。2015/11/22
凍矢
8
めっちゃ楽しいノリの作品です。主人公のぶっ飛びすぎる性格と、皇子の残念な性格がマッチしていて、すんごく気に入りました。皇子の気持ちの悪い友人もどきは、もうぶっ壊れたままで良いと思うのですが、どうですかね? せめて人間にしておけば良いのになぁー。2014/08/26
六花
7
なんて残念なヒーロー!太鼓持ちのおじいチャンsに陰口言われてるシーンは本気でこの人可哀想だなと思ってしまった(現実を直視して〜!)。肉食系ヒロインは苦手だけど、このヒロインのツッコミは大好き。夫婦漫才楽しかったー(^◇^)。 2016/02/26