A.L.C. DX もっと！ 恋と病熱

著者名：磯谷友紀

秋田書店（2014/07発売）

• ISBN：9784253159494

内容説明

いつも気になる。触れてみたい。ずっとずっと、一緒にいたい。 “誰かを想うこと”を描く、6つのストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ソラ]

不思議な雰囲気の短編集。３姉妹の話が良かったけど、なかなかに閉塞感漂う話でちょっと苦手かもしれない…。

2014/07/21

[どんぶり]

読後感が凄い…。なんか凄いものを読んだなという気持ちにさせられます。さすが磯谷さん。話のつくりやネタが独特ながら扱いが上手く、引き込まれました。兄弟がいるということが忌み嫌われる時代。そんな世の中に生きる兄弟たちの物語。兄弟といっても兄妹、姉弟、姉妹、兄弟と様々です。中には恋愛に発展するものもあったり、同性愛になったりするものもあり、「禁断」という言葉が似合うようなものばかりでした。この独特な世界観に磯谷さんらしい文学的なお話が組み合わさってとても面白く読むことが出来ました。好きなのは姉弟のお話かな。

2014/09/21

[mt.gucti]

短編を折り重ねていって、最後にそれが交わるのが大好きです。そういう意味では期待通りでしたが、掘り下げが足りないというか、だらだら続いてもしょうがないんだけど、この長さでも見事な昇華も得られる作品もあるよ、というか。色々惜しい作品です。(´・ω・｀)。

2015/09/17

[ぐっち]

きょうだいもの…はかなり苦手な分野でしたが、タブーっぽい雰囲気でよかった。特に「兄弟」がすきです。

2014/08/02

[綾]

磯谷さんの作品で一番好きかも。 兄弟が忌み嫌われている時代のお話なのだけれども、兄を「気持ち悪い」と言いながらもゾクゾクしちゃってるクロエが可愛い。 アリーズもシャルもオスカーもコランも、皆それぞれ血の繋がった兄弟への想いの形が素敵。 帯の「才能濃縮！！」の表現が秀逸。 この人は現実的なお話も良いけど、どこかファンタジーなお話の方がしっくりくる。

2014/07/18