内容説明
男嫌いの荊姫と切れ者従者の不健全な純愛！
代々「王家の蝙蝠(こうもり)」と呼ばれる諜報活動を生業(なりわい)としてきたラグランド伯爵家。ある日、当主である祖父に呼び出されたアイリーンは、兄の不始末から突然跡継ぎに指名されてしまう。しかし、アイリーンは筋金入りの男嫌い！ 婿をとって子など産めるかと即座に拒絶したところ、とんでもない男が部下としてやってきて！？ その恋は、死ぬほど甘い蜜の味――。男嫌いの荊(いばら)姫と退屈を持て余した切れ者従者との、人生を賭けた甘くて危ない下克上ラブ！
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
32
表紙からＷドＳな駆け引きを予想してたら、ツンデレお嬢×ワンコ従僕的な感じでした。ヴィルの一生懸命ツンツンしようとしてるとことか、アイリーンの天然っぷりとかなかなか良かったです。ワンコっぷりを堪能できる続編とか、期待してます。2014/11/29
なぎ
31
強くて男前で女性に優しい荊姫、アイリーンが素敵。男嫌いなので男には容赦ないけどね。女性にすごくモテてた。ヒーローよりもカッコよく見える（笑）でも、病んでるワンコヒーロー、ヴィルも好きですよ。ちょっとめんどくさいけど。ヴィルが何を考えているのかわからず気になって一気読み。甘さはそんなにないけど面白かった(*^^*)アイリーンとヴィルのその後が気になるので甘い続編希望！2015/02/18
こうづき
21
アイリーンお嬢様ステキ！ 抱いて！ 女性にモテモテだけど男嫌いで、近づく男は容赦なく踏んで殴って心を折る「荊姫」と、その食えない部下のお話。アイリーンが強くて男前すぎて、そのくせ繊細で可愛くてずるい。これはヴィルでなくても惚れる。すごく良かったです。関係ないけどあとがきも好き。人の趣味語りを読むのは楽しいです。2015/05/03
U
19
なんかものすごく好みでした！今まで読んだ宮野さんのお話の中でいちばん好きかもしれない……！ アイリーンは荊姫としても人間としても超絶男前でかっこいいけれど、女の子としてもたいそう魅力的な人だなあと思いました。他のキャラたちも（ちらっとしか出ない叔父様とかも）クセがあって面白い。特にお父様が気になる。何この人大物。兄も。ヴィルの思考回路はあーやっぱりーとにやにやできる病んでれでしたが、最初から最後まであの望みを乞うてきた、っていうのがグッときました。それはともかくアイリーンお姉様に超お仕えしたい。2015/03/27
幸音
15
絵師買いで宮野さん初読み。王家直属の密偵一族で男嫌いなアイリーンと、退屈を持て余した部下のヴィル。アイリーンが自分の身は自分で守れるくらい強くて凛々しくて、女たらしな一面が魅力的。初対面でヴィルを踏みつけたり、ヴィルに触られたり、ご褒美と称して一瞬抱きつくシーンが好き。互いが互い、自分が相手なら自分を選ばないと思ってるところが面白かった。そしてアイリーンが恋を自覚する瞬間に笑った。窮地に陥っても最後まで強いアイリーンが最高。秘密を明かした時は可愛らしいのに、祖父にはっきり意思を告げた内容が男前すぎて潔い。2014/05/31
