内容説明
長い間メディアの王様として君臨してきたテレビが、デジタル化とスマートデバイスとの連携の中で生まれ変わる兆しが見える。本書はスマートTV、ソーシャルTVと言われるこの新市場に向けて、家電メーカー、IT企業のさまざまな取り組みを紹介するが、この(上)では、特にアップル、グーグル、マイクロソフトといったIT巨人のこれまでの取り組み、Hulu、Nexflixといった動画ビジネス、Shazam、ZeeBoxといったアプリ、そして入力インターフェイスの企業など欧米のIT企業が開拓する、これまでテレビにはない製品とビジネスを中心に解説する。
目次
はじめに
■第1章 生まれ変わるテレビ
1-1 デジタル化がテレビにもたらす本当の価値
1-2 インターネットTVからスマートTVヘ
1-3 スマートTVに乗り出す企業
■第2章 米国ネット企業の挑戦
2-1 アップルのスマートTV戦略 着々とプラットフォームを整備
2-2 グーグルのスマートTV戦略 第1世代は失敗、第2世代の投入が始まる
2-3 マイクロソフトのスマートTV戦略 Xbox 360をスマートTV戦略の中核に
2-4 米ヤフーのスマートTV戦略 第一世代のYahoo! Connected TV
2-5 VUDUのスマートTV戦略 専用STBとスマートTVのオープン基盤
2-6 BoxeeのスマートTV戦略 XBMCを活用してソフトウェアを開発
■第3章 動画配信ビジネス
3-1 Netflixの戦略 DVDレンタルからオンライン配信に発展
3-2 Huluの戦略 大手メディアが結集したコンテンツ力
3-3 Rokuの戦略 最も売れたストリーミングプレイヤー
3-4 UltraViolet対Disney Studio All Access デジタルムービー・ロッカーサービス
■第4章 ソーシャルTV
4-1 米国で先行するソーシャルTV
4-2 ソーシャルTVのNo.1アプリとなったShazam for TV
4-3 音声・音楽を自動識別してテレビ番組にチェックインするIntoNow
4-4 テレビ番組だけでなく、モノにもチェックインする GetGlue
4-5 英国で大ブレイクし米国・豪州に進出したZeebox
4-6 国内におけるソーシャルTVの可能性
■第5章 革新するインターフェイス
5-1 スマートTVに関する技術開発企業
5-2 Movea 世界有数のモーションセンシング技術を開発
5-3 Gracenote スマートTV向けインタラクティブ番組案内技術を開発
5-4 Vlingo 2011年音声認識・意図認識技術を開発
5-5 Hillcrest Labs スマートTV、ゲーム機向けのモーションコントロール技術を開発
5-6 Vision Objects 高度な手書き認識技術を開発
5-7 Siri アップルに買収された音声認識技術
5-8 Leap Motion 従来の200倍の精度で100分の1mmの動きを認識する
5-9 Nuance Communications スマートTV向け音声認識技術「Dragon TV」発表
5-10 イナゴ 対話型アシスタントアプリ「mia」を提供
5-11 インターフェイスの革新がテレビの在り方を変える
著者紹介