内容説明
「君への罰は俺との結婚だ」稀代の少女騎士・シェリーは、舞踏会で急に口づけてきた王子・ユリウスの頬を叩いてしまう。でも下された処罰は意外なもので!? 有無を言わせず王宮に召し上げられ、夜毎の褥で甘く激しい愉悦を教え込まれるシェリー。――私、こんなに淫らな身体だったの?自分の変化に戸惑いつつ、意地悪で優しいユリウスに身も心も蕩かされ惹かれる気持ちを抑えられない。だけどある人物が、彼がシェリーと結婚するのは、愛情からではないと囁いて…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でんか
9
このほんはすき。女騎士ものです。好きなカテゴリ。文章は普通に読みやすい。ヒロイン、騎士なので腕の立つ美人さんです。普段は騎士の格好だけど着飾らせたら超美人、というお約束の設定。着飾らせた張本人であるヒーローにご無体を働かれてしまうのですが、もともと彼に憧れていたので流されてしまうヒロイン。濡れ場でのヒーローの手馴れてる感が半端なくてちょっと笑えます。その辺のさじ加減は上手くてそこまでイヤな感じは受けませんでした。ほかにもこのひとのTL拝読しましたが、これが一番好きかなあ。イラストも合ってると思います。 2017/10/13
ばにー
3
BLでマニアックなエロをまとめあげる西野さんだけあってそつのないお話しでした。ヒロインの騎士道精神溢れる会話と、ベッドの中とのギャップがまたいい。終盤のヒロイン一人大立ち回りの時『兵士なにしてんの?』なんて野暮な事いいません、王子来たからいいんです。これからTL界でマニアックエロ革命を巻き起こして欲しい(TLでは難しいかな)2014/08/25
マチ
2
Kindle版。シェリーが女性として劣等感を抱く原因となったヘンリーが、討ち取られてスッキリ。ユリウスは最初から甘々で、国王や王妃も優しい人達で良かった。2016/05/08
sweet""
2
BLではトンデモという印象の作家さんだけど、いい感じに薄まってた。騎士的かっこよさはありつつ恋愛には初心なヒロインを、結構強引だが王子様然としたヒーローが溺愛するお話。TL的ポワーンを味わえました。2015/09/16
そうじゅ
2
エロが多い個性的なBLを書かれてきた西野さんの初TL。西野さんの小説だから、王子がヒロインに色々スゴいことをするかと思っていたら、それは口絵のシーンくらいで、正統派TLという感じでした。「黒曜の疾風」と呼ばれる優秀な騎士でありながら、心の中にコンプレックスを抱えるヒロインを花開かせる王子と、でも彼の気持ちを誤解してグルグルするヒロインのすれ違いにキュンキュンしました。2013/04/27