内容説明
描き下ろし。
「息子が、学校へ行かなくなっちゃて、どうしたらいいのか、分からなくて…」
こういう悩みを持った方を、知っている人って、案外多いのではないでしょうか?もしかしたら、この本を読んでくれている人自身が、当事者かも知れません。
かく言う私も、まさに当事者…しかも周囲に迷惑を掛けていた息子の立場でした。
……………
と始まる「とりあえずの社会復帰ではなく、ほんとうの自立に必要なこと」。著者は、不登校や高校中退者の為のコミュニティ「賢者の卵」や、大検(現高認)出身者の会「Dのお茶会」主催する、「37歳中卒東大生(高陵社書店)」のひろじぃ氏。
著者もまた、この本に登場する人たちと同じように、社会から受け入れてもらえない孤独を感じながら、引きこもりなど長い紆余曲折を経て、もう一度社会の中で立ち位置を見つけるために、37歳で東大に合格しています。
引きこもりや不登校になると、周囲の人たちは皆「社会復帰」をさせたがります。しかし、周囲の人たちが安心するような形の「社会復帰」はあくまで、周囲の人たちにとっての体裁であり、当事者にとって「ほんとう」の意味での社会復帰とは言えないのです。
この本では、現在、社会の中で孤立し、悩んでいる人たちの声と著者自身の経験を照らし合わせながら、彼らにとって「ほんとうの社会復帰」とは何なのか、そして周囲の人たちが彼らを理解するために大切なことが綴られています。
目次
序
1、過干渉の母と病弱な私
コラム:賢者の卵
2、いじめられた中学時代
コラム:高校は辞めない方がいい?
3、誰も知らない所で、やり直したい
コラム:海外へ行く理由
4、整形・ダイエット・摂食障害
コラム:コンプレックスはわからない
5、初めての独学
コラム:高卒資格あれこれ
6、誰にも必要とされない私
コラム:神は乗り越えられる試練しか与えない
7、現実逃避と自殺願望
コラム:脳を鍛えるには運動しかない
8、人は二度生まれる
コラム:母がしんどい
9、手に職をつけるため鍼灸の学校へ
コラム:一発逆転の心理とフォローの仕方
10.専門学校不合格、しかし
コラム:資格あれこれ
11、専門学校の日々
コラム:手に職
12、働いたら負け
コラム:立ち止まったら負け
13、目指せ慶応 ・・・など