夫の宿題

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夫の宿題

  • 著者名:遠藤順子
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • PHP研究所(2014/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569574905

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内容説明

故遠藤周作氏はある本の中で、「物書きの遺族は主人の生前の思い出などを語ったりせずに、つつましく暮らすべきだ」と書いている。しかるに夫人はあえて本書を上梓した。それは即ち、本書のテーマ、夫からの宿題があったからゆえのことである。その宿題とは、まず、遠藤周作氏が臨終の間際に、自らが帰依し信仰したキリスト教の最大のテーマ「復活」を強烈にアピールしたことにある。「死は終わりではない、またきっと逢える」という、夫から託されたメッセージを広く伝え、愛する人の死に悲しんでいる人々を、少しでも癒していくことに、余生を費やすことである。二つ目は、「心あたたかな医療」の普及である。生前、夫が唱えた末期医療の改善、つまり患者の心身の癒しを第一にした医療制度を提唱し、実現していくことである。本書はこの二つの目的のために執筆された。四十三年間の夫とのさまざまな思い出とともに、美しい人間愛が綴られる感動の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみさん

4
狐狸庵先生としての軽妙な語り口&『沈黙』・『私が捨てた女』等のシリアスな作品の魅力が一人の作家の内にある。そのプライベートな面が窺えて、興味深かった。妻との関係が、具体的に分かるのがうれしい。クリスチャンではないワタシには、理解出来にくい点もあったが、日本の現代医療の問題点にも言及していて、説得力のある内容だった。2016/01/28

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