内容説明
大妻学院の創立者、大妻コタカが「女性の自立」「母性の涵養」を掲げてわが国女子教育界に身を投じて以来百有余年。「一致共同」「実技実学」「有言実行」「独立自営」の彼女の教えは今もけっして古びてはいない。どんなに辛い苦しいときでも、いつも傍らにいてくれている日本の「母の原像」がコタカにある。
目次
まえがき
序章 教育者 大妻コタカ
第一章 恩愛の象徴としての「母」
第二章 女性の自立
実技実学
裁縫・手芸
第三章 良妻賢母
「らしくあれ」
大妻コタカの良妻賢母論
礼儀作法
第四章 廉恥報恩
「恥を知れ」
時局への対処
自己供犠の晩年
第五章 その信仰
霊性的直感
観音信仰
第六章 生命論パラダイムで読み解く大妻コタカ
第七章 大妻コタカの人となり
大妻コタカ略年譜??明治一七年~昭和四五年(一八八四~一九七〇年)
あとがき