LIFE

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LIFE

  • 著者名:松波太郎【著】
  • 価格 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 講談社(2014/01発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062188296

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内容説明

【第150回芥川賞候補作】猫木豊、31歳。脳内で「365日毎日“だらだら且ぶらぶら”できる国の王」として暮らす、ダメ男。ある日、パートナーの宝田から妊娠を告げられ、“だらだら且ぶらぶら”に未練を残しつつ、現実の生活と向き合い始める。しかし出産後、こどもの先天的障害が判明し、宝田は動揺を隠せない。いっぽう猫木は、ダメ男のくせにそんな宝田への不満を隠せない――。二人は互いに見当違いの三くだり半をつきつけ合うのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

27
初読みだが、なんだか掴みどころのない感じ。3つの話それぞれに違った胸のざわつきを覚える。「LIFE」はひたすらぐうたらに生きる男の話。子供が生まれても変わったような変わってないような…いや変わってるんだけど微妙。。。どちらかというと、変わらなさ加減に笑えてしまう。「東京五輪」は昔の東京五輪の悲劇のメダリスト円谷幸吉にとらわれてしまった女性の話。とろろ出しちゃダメ!「西暦二〇一一」は不思議な余韻。ときちゃんの昔話、『史記』、ときちゃんから出てきた黒い物体、新宮、熊野。。。よくわからんけどロマンを感じる。2014/04/25

PSV

27
表題作は読めたけど、あと2篇がなぁ…。芥川は無理だわなw。全体的な空気は好きだけど、読んだあとの「…で?」感が激しい。嫌いではないんだけど、好きでもないし、評価できないわけでもないし、評価したくもない。なにこのツンデレw  ★★☆☆☆  前作のやる気のなさ感の方が好きだったな。2014/03/12

そうたそ

24
★★☆☆☆ 表題作が芥川賞候補作になっていたが、読んでみると、この手の作品が芥川賞なんてとれるわけないじゃないか、と思う。だが面白い。クズとは言うまい、クソニートに近い主人公の同棲相手に妊娠が発覚するも、生まれた子どもには先天性の障害が。あらすじのみを追うと、なかなか大変なのだが、主人公の男がぐうたらしているので、何が起ころうともいつも通り、まさにのれんに腕押しとはこのこと。すっとぼけた感じの主人公にイライラする人もいるだろうが、現代人ってこんな風なのかもな、とも思ったり。併録の二作はまた毛色の違う作品。2014/05/22

kiyoboo

20
長いこと読みたい本リストにあった作品だったが読み始めて驚いた。主人公の妄想の演説、話し方、医者や店長への接し方、すべてが受け入れられない。だらだらしている男に子供ができた。ダウン症候群という難しいテーマを扱うにしては軽率過ぎたと思う。むしろ円谷幸吉を書いた「東京五輪」の方が読みやすかった。2016/01/11

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

15
主人公猫木、"ダラダラ且ブラブラする王国"の王であるという妄想を脳内で繰り広げつつ、実際、同棲相手宝田に養われて、ダラダラ且ブラブラ暮らしているダメ男。読んでいると、ダメっぷり、他人に対するしゃべり方などにイライラするけれど、そのうち、やりがい!などと言いながら死ぬまで働かされるよりも、猫木みたいなんでいいんじゃないかという気になって来る。2014/10/29

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