内容説明
変革に挑戦し、夢の中を駆け抜けた男。伝説の映画キャメラマンの軌跡をたどる初めての集大成!
「OZUの弟子」として映画修行の若き日々『東京物語』(小津安二郎監督)にはじまり、旧体制映画への抵抗と松竹ヌーヴェル・ヴァーグ『青春残酷物語』(大島渚監督)へ...そして、不朽の名作『砂の器』(野村芳太郎監督)から、円熟の傑作『黒い雨』(今村昌平監督)に至る、伝統ある撮影所の黄金時代と共に歩んだ一人の映画人を通して、映画の夢とその秘密を探る。
2020年4月1日公開の〈増補決定版〉では、これまで明かされたことのない回想エピソードと写真資料を追加し、さらに5万6千字に及ぶスピンオフ5篇を新たに収録!
※本文とリンクして、貴重な写真を多数収録した「参考資料編」をウェブサイトにて公開しています。以下URLよりご覧ください。
https://tt2.me/L/camera/
【著者】
川又武久
1955年(昭和30年)東京生まれ。1978年(昭和53年)川又昻の長女・順子と結婚
株式会社IMAGICA東京映像センター勤務、日本映画テレビ技術協会 編集委員
目次
■第一章 「侍の子は…」と小津安二郎監督は言った
映画を観ると殴られた時代に
憧れの小津組へ
映画に文法はない 他
■第二章 大島組の旗揚から松竹ヌーヴェル・ヴァーグへ
『人間の條件』で宮島天皇と
大島渚との出会い
松竹ヌーヴェル・ヴァーグの煌めき 他
■第三章 映画撮影の現場を目撃する
『青春残酷物語』『ゼロの焦点』『五瓣の椿』
『影の車』『砂の器』『八つ墓村』
『事件』『鬼畜』『黒い雨』 他
■第四章 映像の過去と未来を見つめ続けて
撮影所の中に映画学校を
映画原版の修復
生き続ける『東京物語』 他
■付録篇(〈増補決定版〉にて追加収録)
〈付録一〉 『キャメラを振り回した男』の最期に……
〈付録二〉 訃報、追悼、最期の日々
〈付録三〉 『東京物語』と『キャメラを振り回した男』を巡る三つの謎
『東京物語』と『絢爛たる影絵―小津安二郎―』を巡る謎
『東京物語』原版焼失とその後の謎
『東京物語』と50ミリレンズ説の謎
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