内容説明
現実を上書きして「強制ラブコメ」発動!?
ラブコメとはいいものである。愛があって笑いがあって、女の子がいっぱい。
ラブコメには夢がある。いちゃラブ、ドキドキ、ラッキースケベ。ちょっぴりエッチでとにかく笑える、ハーレムな毎日。
でも、そんなこと、現実には起こりませんよね。残念でした。
曲がり角で美少女とぶつかったら、冴えない僕がある日突然美少女達に振り回されることになったら……気をつけましょう。日常がラブコメに「上書」される、「ラブコメの魔」の仕業かもしれません。……もしくは、夢をみているだけです。早く目を醒ましましょう。
この恋は変だと思ったら要注意!
第7回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shin
19
幼馴染の諒太が高校に入り3人の女子からモテてるのに納得いかない莉子にラブコメの魔と小説で現実を上書きする力が舞い降りるお話。ハーレムラブコメの定石を幼馴染目線で見て改変できたら…な変化球のラブコメが楽しめた。ラブ子のラブコメの履き違え方はあまりの荒唐無稽さに笑えた所があったのが悔しい。勘違いなアシストに相当やきもきしたけど読んでてそこまで思わされたのは印象的。恋が変になるひどい状況でも光る他ヒロインの想いや、莉子の変でも恋とわかるようなどんでん返しなど、変化球の中に見えるまっすぐさが心に残ったお話でした。2013/07/19
シュエパイ
19
ラブコメの魔……ラブできてないよ!?コメコメになってるよ?!きちんと突っ込もうよ、ヒロイン(笑)よりによってデウス・エクス・マキナが(本来の意味どおり)全てを持っていくロミジュリの演劇、ハチャメチャで楽しゅうございました。2013/06/30
るか
17
何も取り柄のない主人公が高校入学とともに美少女達に囲まれるというギャルゲーならどこにでもありそうな話を幼馴染視点で書かれる話。この時点で面白いです。設定も面白いし頑張っている気もするんだけどなんというか全体的に惜しい・・・。特にラブ子が足引っ張っているだけで何のためにいるのかわからない。コメディ要員?舞台の場面はコメディ劇としては面白かったです。ラストはもうちょっと纏めて欲しかった。まだ荒削りな感じですが次回作に期待!2013/07/18
リプトン
17
発想は面白いと思いましたがそれを生かせていなくて、奇をてらいすぎて失敗した感じでした。莉子の一人称のところは、諒太があんなにモテるわけがない、そして他の3人が羨ましいと思うだけでうじうじしてるだけなのが目立ってしまい、ふっきれたと思った文化祭の本番ではラブ子暴走でグタグダになりいろいろ残念でした。ラブコメの魔の設定も最初は改変や奇行も珍しさや楽しさがありましたが、文化祭のレベルまでになると正直くどかったですね。「ラブコメをはき違えている」まさにそんな感じの作品で、もっと普通でよかったかなと思います。2013/06/29
半熟タマゴ
16
普通のラブコメだったら諒太視点で進んでいくところを幼馴染である莉子を語り部にしてるのが面白い。でも、ラブ子が入ってくるとめちゃくちゃな展開になって読むのがしんどかった。ラブ子のキャラをもう少し抑えてたらまた違ってたのかもしれないけれど。2013/10/10