ルルル文庫 いちひめものがたり～姫の初恋～

著者名：智凪桜【著】/くまの柚子【イラスト】

小学館（2013/04発売）

• ISBN：9784094521818

内容説明

お市の方と浅井長政の戦国初恋物語

お市の方と浅井長政の戦国恋浪漫。戦国時代、女も男も戦いの渦に呑まれていく時代、お市も戦乱で父を亡くし悲しみに暮れる。そんな時、遠縁の織田信長が、お市を義理の妹として引き取ることに。何不自由なく信長の元で暮らすお市は、いつしか信長の優しさに淡い恋心を抱き始める。
　しかし、時は戦国。女子も有力武将の手駒として、戦国の世を生き抜かねばならない。政略結婚により有力大名と婚姻関係を結ぶのが時代の習わし。お市は、信長への気持ちを内に秘め、その日を待たなければならない。
　悲しみに暮れるある日、1人の青年が、お市の屋敷に紛れ込んでくる。とても奔放で魅力的なこの男と、お市は屋敷を抜け出し、楽しい一日を過ごし、そして恋に堕ちる。この男の正体を聞いて、お市は・・・

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりい]

色々と斬新な切り口のお話だったと思います。お祭りの場面などは王道のときめきたっぷりで良かったです。ただ、このストーリーを歴史上の人物を使って描く必要があったのかどうか、少し疑問に感じました。物語はハッピーエンドだけれど、史実を考えるとなんだかなあ。全く悲愴感を感じさせず、乙女ちっくにまとめられているところはさすがルルル文庫です（笑）。

2014/02/01

[ぶらっどおれんじ]

前作の忠純と長政のキャラがかぶった。お市が実妹ではないという設定は珍しいなあとは思ったけど、史実を知っている手前、前作と同様逆に「あえて実在の人物にしなくても良かったのでは？」という感が拭えない。糖度高めな感じはさすがルルル文庫といった感じですが……物語の先を追いかけるかどうか、ここでちょっと考えようかなと思ってしまいました(*_*;

2014/06/15

[レナ]

絵師買い。端正な描写で美しく書かれたお話なのですが、ヒロインらのやっていることはけっこうスキャンダラス。いっそうのことオリジナルのほうが素直に楽しめたような気がするのですが、それだと薄っぺらな話になってしまうのかな。

2011/01/03

[さよりん]

んんー……スッキリしなかったですね。長政に好感が持てないのもありますが、お市があっさり心変わりした感も。前半は良かったのになぁ。

2013/08/13

[haco]

買おうかどうしようか悩んで結局購入。正直、期待はずれ。信長びいきのせいなのか、長政と市が仲よかった…というのは結構有名ですが、なんかもにょるわけで。お犬が可愛くてよかったけど、濃姫が死んじゃった設定になっているのももにょる（濃姫至上主義です）。なんだかんだ書いていますが、結局、自分の好みと違う設定だったため、かなり偏った感想になってしまってごめんなさい。

2011/01/31