内容説明
第4回小学館ライトノベル大賞奨励賞受賞作!デビュー
ルルル文庫に大型新人登場!
物の怪憑きと忌み嫌われる姫、お蝶。石田三成と出会ったことで、胸を張って自分自身を誇れるようになった。三成への感謝の気持ちが、いつしか身を焦がすような恋心に変わってゆく。しかし、戦国という非情な時代に二人は引き裂れ・・・。
一方、幼い頃から、お蝶に恋していた男・本多忠純。自分の愛する人、三成以外受け入れられないお蝶の頑なな心を、どうにか解かしたいと切に願うが、想いは、なかなか叶えられず・・・。3人の男女の波乱の歴史ラブロマンス。第4回小学館ライトノベル大賞奨励賞受賞作。戦国の世の恋物語を艶やかに、そして感動的に描き出した渾身のストーリー!歴史好きな方も、恋愛物語が好きな方も大満足できる1冊です!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葵@晴読雨読
7
お蝶を中心に進んでいくストーリー。お蝶の気持ちは書かれているけれど。恋愛小説として読むにはいいけど、時代小説ではないかな… 。2012/12/04
ぶらっどおれんじ
5
歴史的な時代考証がよくできていて、ストーリーの背景はよくできていると思う。物語の運びも嫌いではないけど、ただ人物達に見鬼の才があるとかもののけの存在とか、ストーリー上で必要だったのかなとは思わなくもない。これらのスパイスがなくても十分ライトな歴史恋愛小説でいけたと思う。ラノベにはやっぱり純正な歴史モノではなくて、こういうファンタジー要素がないと受け入れられないのかな?三成からの手紙にはちょっとうるっときてしまいました(笑)2010/10/31
桜華
3
三成からお蝶へ、幼いお蝶から幼い忠純へ、忠純からお蝶へ、とそれぞれ巡り想う気持ちが丁寧に描かれていて、切ないけれど温かい作品だなと思いました。お蝶に対する忠純の真っ直ぐさがすごく良かった。2011/08/20
おざみ
2
お蝶と三成の恋話かと思いきや、途中で死んでしまうし。もののけも必要性ないですね。忠純は純愛貫いた感じですね。2016/07/01
こんこん
2
見鬼成分はばっさり切って、恋愛特化でもよかったのかなあ、とも。ただ過去を過去と割り切るのではなく、繋げていく展開はとても好き。2011/05/24