内容説明
みんなのことが大好きだから――さよなら。
高校2年生の夏休み、2年ぶりに町に戻ってきた瑠璃島あかり。彼女の告白から変わってゆく、幼なじみ5人の関係。7年前のあの日、神様の前で誓った友情は今――。片想いのペンタゴンから生まれた、ひと夏のキセキ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海老庵
5
幼馴染の友情に恋愛感情が混じる時に、望んだ永遠が壊れてそれでも残るほろ苦い記憶と感情のカケラを共有出来るのは、やはり幼馴染だけ、という話。細かい話の作り方やキャラの造形にはツッコミどころもあるけど、そんな事はどうでもよくなる永遠の一瞬を切り取った切ない雰囲気が秀逸な青春小説。2010/07/07
KUWAGATA
4
神様の正体については、もうちょっと伏線を張っておく必要があったと思う。正直唐突でびっくりしてしまった。それも含めてところどころ歪なところはあったけれど、個人的には非常にいい物語だったと思います。ラノベ、というより青春小説、という感じ。タイトルも今時のものと違って空想が広がっていくようでよかった。最後はちょっと切なくて、全員がハッピーで終わっても良かったのにと思わなくもなかったけれど、これはこう終わるからいい物語だったのかもですね。2015/01/30
ぷーちゃん
4
う～ん、と感じてしまう。確かに読みやすい、設定は七夕の時の約束という良い感じなのに物語の展開に無理があったのかもしれない。しいて言うなら、登場人物たちをもう少し掘り下げてもらいたかったな…(-ω-;)う～ん、なんかもやもやが収まらないな。ごめんなさい、僕には合わない本だったのかも…。2013/04/21
レトス
4
七夕に読み終わりたかったけどちょっと遅めの読了。主人公が精神的に幼い雰囲気だったのが？だったけどそれもこの作品の味なんだろう。ペンタゴンの5人の鈴がもったいないかなと思ったけど人物関係図がこれ以上複雑化してもだめだっただろうし良かった。良作です2009/07/10
ごるし
3
タイトルの如く幼馴染三角(五角？)関係モノということで読んでて結構心が痛かったのですが、そういう需要はしっかりと満たしている内容です。主人公である湊の愚直っぷり(褒め言葉)は読んでてむしろ清々しいくらい。湊が求めたエイエン。これをどう考えるかでまた違った見方が出来ますね。気になった点を挙げるとすれば後半がちょっと駆け足気味。最初の方だけではなく、物語の中盤くらいで町の伝承や設定の話が出てきてたらもっと良かったと思う。エピローグの天の川の件がなるほどなーという感じで気に入ってます。2011/06/02
