三浦綾子 電子全集<br> 三浦綾子 電子全集 裁きの家

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三浦綾子 電子全集
三浦綾子 電子全集 裁きの家

  • 著者名:三浦綾子【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 小学館(2015/12発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087500189

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内容説明

人は人を裁くことができるのか? 誰もが持っている人間のエゴイズムに光をあてた問題作!

「『家庭は裁判所ではない』ということを、わたしは度々口にする。しかし、現代は家庭もまた裁き合う場であって、憩いの場でもなければ、許し合う場でもなくなっていると言える。わたしは、現代の持つこの一つの問題を、親子、兄弟、夫婦、嫁姑の家庭関係の中で追求してみたかった。」(単行本「あとがき」より)。小田島博史と滝江夫婦、その息子・清彦、小田島謙介と優子夫婦、その息子・修一と弘二、そして姑・クメらが織りなす愛憎模様から、救いようのない現実の醜さを描く。

1970年(昭和45年)、1973年(昭和48年)に2度、テレビドラマ化され話題を呼んだ名作!

「三浦綾子電子全集」付録として、週刊誌連載時に取材旅行先で撮影した三浦夫妻の写真を収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

93
昼メロのような雰囲気は否めませんが、三浦綾子らしく物語の核はしっかりしていますね。エゴイズム渦巻く家族は、互いに互いを裁くことでしか成立しえないように見えました。「裁きの家」であることの虚しさは孤独な原罪と言ってもいいでしょう。言葉や態度で裁き会う家族の中には無意識のうちにカーストが出来上がっていたのかもしれません。2017/07/08

Smileえっちゃん

54
古本処分のための再読本。三浦綾子。大学教授の兄とサラリーマンの弟の二組の夫婦が書かれている。自分の快楽と保身しか考えない両親に、純粋すぎる息子の清彦。自分のしたい放題、自己主張のまま生きる滝江と北野。自己主張の果ては死」自分を生んだ女としての母、そして自分自身も、許せなかった清彦。ラストがどうしてこんなに事になるの、名前の通り、優しい叔母優子はどうなったの…人間が人間を裁くなんて出来ない事を伝えたかったのでしょうか。そんな中、吉井と病める妻、美しい夫婦の姿。「難しいのはともに生きる事」なんですね。2020/06/12

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

23
三浦綾子作品はサクサクと読み進めることができるのだが、ここまでやるか、というくらい恐ろしい人物がどっさり出てくる。悪意に満ち満ちたこれらの人々は、連続殺人など起こしているわけではないが、周りにモデルが何人もいそうで、そこが薄気味悪く思うのである。その人物を断罪せずに、裁くのは誰か、を考えさせるのが三浦綾子作品。だからスッキリとは終わらないのである、2015/11/04

ねお

16
読んでいる間、見たくないものを抉り出して突きつけられる作品。「人が人を裁くことができるのか」という問いは法的な命題として想像していたが、むしろ道徳的な命題として、人が生きる中で常に自答しなければならないものだった。不倫ものはあまり得意ではないけれど、三浦さんの作品は読めてしまう。人の心の弱さと傲慢さが露呈したとき、人間とは何か、を常に考えさせる作品だからだと思う。そして三浦さん作品にはそこに精神世界という一筋の光がある。本題よりも修一と関子のこれからや、弘二の精神構造も気になる。続編が読みたくなる作品。2022/06/30

kayon

13
三浦綾子さんといえば「氷点」が有名だけれど、これを第一冊目に選んでみた。40年程前に書かれた本なので、言い回しや時代背景でとても古さを感じる部分もあったけれど、人間の汚い部分を浮き彫りにしたような人たちが一応「家族」として描かれています。決して気持ちのいい本ではないけれど、所々に訓戒のようなフレーズが散りばめられている一冊でした。2015/01/24

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